" キューポラのある街 "
監督 浦山桐郎
出演 吉永小百合
浜田光夫
東野英治郎
殿山泰司
加藤武
北林谷栄
あらすじ、ネタバレ御免
東京の北の端から荒川の鉄橋を渡ると埼玉県川口市
川ひとつの差なのに この街の生活は東京と全然違う
乱立するキューポラと言う奇妙な煙突
(正しくはキューポラは煙突の下にある直立型溶解炉)
江戸の昔から ここは鉄と火と汗に汚れた鋳物職人の街
***
英治郎は鋳物職工
光夫も鋳物職工
工場が買収された
英治郎はクビ
***
英治郎の長女小百合
隣の谷栄の家にはテレビがあるので
小百合の弟2人は いつも見に行く
母が破水 小百合が知らせに行く
弟2人は工場の父に知らせに行く
(谷栄は職工光夫の母)
工場では
殿山親方に光夫が談判
親方がしくじったのに
職工のクビ切って尻拭いとはあんまりだ
英治郎が光夫を止める ほっといてくれ
*
小百合は中学3年生
ソフトボール部
加藤先生に呼ばれる
小百合の志望は浦和の県立第一女子高校
(公立の女子高では偏差値全国1位)
両親は了承していない
*
弟タカユキは 父英治郎と喧嘩して家出
朝鮮人の友達サンキチに厄介になる
その家は母が父と喧嘩して家出中
父は復鮮を考えている
サンキチの姉ヨシエは小百合の同級生
ヨシエと小百合はクラスで貧乏トップ2
*
英治郎は朝鮮人が嫌い
組合と話し合った職工光夫が
会社に補償金を要求すると 英治郎に知らせに来る
でも 英治郎は 組合は赤の手先と思い込んでるので
世話になりたくない
*
小百合は弟タカユキを発見 連れ帰る
小百合はパチンコ屋でアルバイトを始める
月3千円位
3ヶ月働けば 入学金が払える
修学旅行は諦めている
職工光夫は高校を諦めて中卒で就職した
*
英治郎の再就職先は なかなか決まらない
貰った退職金はオートレースでスる
小百合の同級生ノブコの父の口利きで
英治郎の再就職先が決まる
*
小百合の修学旅行の事で
光夫は加藤先生に相談
加藤先生は市から補助金2,500円を取り付ける
*
英治郎の新就職先は大手鋳物工場
全てオートメ化されている
キューポラは無い
*
ヨシエ・サンキチ・父は朝鮮に帰ると決まる
母は日本人だから日本に残るつもり
*
英治郎は大手鋳物工場を半月で辞める
若造に顎で使われるし 最新技術に馴染めない
小百合は高校進学を諦める
修学旅行へ行くと家を出るが
途中でをやめる
家にも帰りづらい
酒場で酔っ払いの相手をする母を見る
友達と酒場で酔い潰れる
犯されそうになる
光夫がデカを連れて来て助かる
*
小百合は登校拒否 加藤先生が説得
定時制高校を勧める
小百合は学校に戻る
ヨシエ・サンキチ・父は集団帰国団と共に川口市を経つ
新潟から船に乗る予定
만세 マンセー
母は残る
サンキチが帰ってくる
母が恋しくて大宮から引き返して来た
でも母は引っ越した
会えない
小百合は職場見学
定時制高校に通う職工から話を聞く
これも有り
弟タカユキとサンキチは新聞配達を始める
英治郎がクビになった鋳物工場が事業を拡張
組合が動いて英治郎は再雇用される
小百合は職場し定時制高校に通うと決める
サンキチは次の集団帰国団と共に川口市を経つ
小百合は就職試験を受ける
終
昔の価値観に凝り固まる頑固親父
家族は貧乏
強く生きる貧乏人を描く
1人が5歩前進するより
10人が1歩前進する方がいい
のは理屈だが
他人より1歩でも前に出たがるのが人間
1歩も進めない その他大勢がいれば
この理屈で人は動く
1962年 日本映画 99分
キューポラ
米国がウクライナでウイルス兵器を作っている
破壊しなければ世界が危ない
と
ロシア外相が発表
突然出て来た言い訳に
世界中唖然だが
2003年
米国がイラクに戦争を仕掛けた時
イラクは核兵器を作っている
破壊しなければ世界が危ない
と
米国が発表し
多くの国が信じ?戦争に参加
フセイン大統領は捕まり
死刑になった
結局
核兵器はかけらも見つからず
米国のでっち上げだと後から分かっても
非難は限定的だった
戦争の理由なんて
何でもいいのだ
開き直ったもん勝ち
・