「 飼育 」 | 0・・映画toほげほげ

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★映画のほげほげ等、気まぐれ備忘録★

  " 飼育 "

 

監督 大島渚

原作 大江健三郎

出演 三国連太郎

    小山明子

    中村雅子

      大島瑛子

 

 

 あらすじ、ネタバレ御免

 

山道を 村人に連行される黒んぼ

 

 昭和二十年 初夏 太平洋戦争末期

村人は 落ちた米軍機から逃げた黒んぼ

3日も山狩りして猪罠でやっと捕まえた

 

役場の書記が憲兵隊命令を持って来る

 渉外事例ニツキ捕虜ノ取リ扱イハ丁寧にスベシ

 憲兵ヲ派遣スルマデ自殺 逃亡ノ無キヨウ警戒厳重ナル事

 命令ニ違反シタル時 厳重ニ処罰セラルル

 

憲兵が取りに来るまで 村でわないといけない

地主の本家連太郎の家の倉でうことになる

世話する者が必要 餌もいる

村人は自分たちも食べるのに困っている

渋々 交代で番をすることになる

 

 

村の子供は黒んぼに興味津々

暇さえあれば 覗きに来る

 

連太郎は病に伏し

連太郎は長男の嫁雅子と関係を持っている

 

 

捕虜の食料が無く

連太郎に着物と米を交換に来た明子

彼女は子供を連れ疎開して来た

連太郎は下心があるので

着物1枚に 大盤振る舞いの米1斗 (1斗 = 10升 1升 = 10合)

 

明子の子供は何軒もの家に入り盗み食い

連太郎が 怒った村民の間に入り仲裁

恩を売った明子を抱く

 

村の若者次郎に召集令状が来る

村民が集まって出征祝いの酒盛り

 

次郎は出征祝いの酒盛りを抜けて

疎開して来ている連太郎の姪瑛子を抱く

 

次郎がいなくなる 死ぬのが怖くて逃げた

弟の八郎は 非国民の弟 立場が無い

こっくりさんで兄次郎の居場所を探す

見つからない

 

次郎がいなくなったのは瑛子の所為?

さもなくば黒んぼの所為?

弟の八郎は黒んぼに殴りかかる

避けた黒んぼにぶつかって

明子の子供が崖から落ち御他界

 

 

東京に空襲

憲兵隊兵舎が焼ける

黒んぼは引き取りに来れない

感謝状も金一封もない

 

出兵した村民の名誉の戦死も伝えられる

黒んぼは鬼畜米英の片割れ

村民の不満は益々増す

黒畜生に食わしただけ食わし損

 

黒畜生を飼った責任者は本家連太郎

食わした分は返せ

 

それより何より

災いの元凶黒畜生を殺すべし!!

 

黒畜生は子供を人質に倉に立て籠もる

倉の板戸を壊し突入

連太郎は 鉈で黒畜生の頭を叩き割る

畑に埋める

天皇陛下万歳

 

戦争は終わった 日本は負けた

本土決戦はなかった

日本は進駐軍に支配される

 

 

村民の話し合いで

黒い畜生の事は無かったことにすると決定

役場の書記も納得

酒盛り

 

逃げていた次郎が帰って来る

役場の書記に嫌味を言われる

次郎が暴れ出す

日本刀を振り回す

転んで 自分に刺さる 御他界

黒んぼ次郎が殺したことにする

村人も 役場の書記も 警察も

皆んな 納得

丸く収まる

死体を焼く

酒盛り

今年は 秋祭りを盛大にやるべえよ

 

 

 

 

   

 

 

 

   長野県南佐久郡南相木村にてロケ

 

 

   戦時中の山の中の小さな部落

   戦争がなくても貧しいのに

   戦争になれば尚更

   東京者も疎開して来て 一人前に飯食うし

   更に

   黒んぼ まで飼わされて

 

 

   戦争の不条理

 

 

      幼い頃

      “ちびくろサンボ”は

      好きな絵本の1つだった

 

      戦争中に育った母は

      今だに黒人を黒んぼと呼ぶ

 

 

 

 

1961年 日本映画 105分