" 硫黄島 "
監督 宇野重吉
出演 大坂志郎
芦川いづみ
小高雄二
佐野浅夫
芦田伸介
あらすじ、ネタバレ御免
昭和二十六年
いつもの飲み屋に来た小高は
悪酔いした客大坂と出会う
大坂は小高が新聞記者と知り
戦争体験を話す
小高は戦争の時海軍上等水平で硫黄島にいた
佐野という同じ階級の戦友とずっと一緒で
終戦後も洞窟に立て籠もっていて
一昨年の２月にやっと帰って来た
硫黄島の警備隊は２万数千人いたが
それがほとんど玉砕したとみられた後も
かなりの数の日本兵が分散して洞窟に隠れていた
大坂は芦田という兵曹長以下６人
北地区海岸の機関銃トーチカの岩穴にいたが
米兵が迫り
佐野と別の安全な穴を探して来いと命じられる
大坂と佐野が安全そうな穴を探し岩穴に帰ると
残りの４人は焼け死んでいた
その後も
２人で逃げ隠れしていたが
米兵に見つかり 投降した
大坂は日記を取りに
また硫黄島に行くことになった
それを小高に記事にして欲しい
小高は大坂の硫黄島行きを記事にする
*
大坂が硫黄島で死亡
自殺を疑わせる
*
小高は大坂の死の真相を探る
佐野を訪ねる
大坂が日記を書いているのは見たことがない
最近訪ねて来て 戦争の事ばかり話し 憂鬱そうだった
大坂が暮らしていたアパートの管理人を訪ねる
大坂はとってもいい人だった
車に撥ねられそうになった息子を命を張って助けてくれた
大坂の恋人だったいづみ看護婦を訪ねる
大坂はいづみの兄と硫黄島で一緒だった
戦争の償いをしなければいけない
と 考えているようで 時々ふさぎ込んでいた
いづみは愛を求めたが 大坂は応じてくれなかった
その後
突然 交際を断られた
大坂が働いていた工場を訪ね
彼が一番親しかった富田と会う
大坂は親方に抗議し皆んなの賃金を上げた
捨てられないからと
戦友の持っていたいづみの写真を預かった
佐野が小高を訪ねてくる
前は話すのを躊躇ったが
佐野が大坂と逃げ隠れしていた時
他の小隊の兵岡田と出会った
暫く３人で行動していたが
岡田がトラップにかかり大怪我をした
佐野と大坂は彼を置いて逃げたが
暫くして大坂は岡田を助け出して来た
その後
大坂は岡田を献身的に看病していたが
岡田は大坂に執拗に絡み 大坂を困らせた
そしてある日
佐野が食料を探しに出て 洞窟に帰ると
岡田は死んでいた
大坂が殺した と佐野は思った
硫黄島を訪れた大坂の死の真相は
分からなかったが
自殺したのだろう と小高は思う
自分が生き残る為に
人を殺す世界
死体の間を這い回り
命を繋ぐ
戦争で生き残った兵士の苦悩
1959年 日本映画 89分
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