" 乳房よ永遠なれ "
監督 田中絹代
出演 月丘夢路
森雅之
葉山良二
杉葉子
大坂志郎
小室郁子
北海道の酪農農家の隣
夢路は夫と息子と娘と４人暮らし
夫は 色々仕事に手を出して ことごく失敗
*
夢路の実家に遊びに来た弟志郎の婚約者郁子
*
夢路は夫の浮気現場を目撃
札幌市の金持ちの実家に帰る
離婚届に判を押す
*
夢路は最近乳房が痛い
志郎と郁子 結婚
*
夢路は和歌の会の主催者森に思いを寄せる
でも妻葉子あり
葉子は夢路の同級生 森は先輩
学生時代３人で よく遊んだ
夢路は昔から馬鹿だったから
好きでもないお見合い相手と結婚し不幸になった
体調の悪かった森 急逝
好きな人と結婚したけど不幸になった葉子
*
夢路は乳房にしこりが出来た
何だろう？ 時々 すごく痛む
乳癌だった
左右の乳房を全摘 乳房は永遠ならず
この病院では患者がよく死ぬのが心配
夢路の和歌が雑誌に載る
“病棟の異色の新人”と持て囃される
夢路の乳癌は肺に転移していた
生命は時間の問題
と 夢路は新聞を読んで知る
肺の4/5は癌に侵されている
出版社の葉山が取材に来る
今後を期待しています 早く治って下さい
病状知ってるのに よく言うよ もう治りません
死ぬ前にもっと和歌を作って下さいな
乳房がないのに作れません
なんて
ちぐはぐな会話の後
タイプだったので抱かれる
一生で一番楽しい経験だった
夢路 御他界
終
この映画の頃の 癌の治療は
手術と放射線
化学療法は まだ一般的では無かった
乳癌の
５年生存率は93%
10年生存率は88%
乳癌が肺に転していた場合
５年生存率は26%
男の乳癌の発症率は
女性の1/100
今 生きている以外の人は
皆死んだ
前例の多さから鑑みるに
今 生きている人も
多分 全員死ぬ
癌になるか ならないかに関わらず
生命が終わるのは時間の問題
何事にも 例外はあるが
日本で
もっとも死亡率の高い場所は
病院
統計学的にみれば
死にたくなければ
病院へは行かないほうがいい
1955年 日本映画 110分
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