" 陽のあたる坂道 "
監督 田坂具隆
原作 石坂洋次郎
出演 石原裕次郎
北原三枝
芦川いづみ
轟夕起子
渡辺美佐子
あらすじ、ネタバレ御免
陽のあたる坂道を下ったり登ったりして
三枝は田代家の屋敷にたどり着く
三枝は押し売りではない 女子大の学生
田代家の末娘いづみの家庭教師に来た
田代家の次男裕次郎は失礼な男
田代家の長男雄吉は紳士 医者の卵
末娘いづみは少しびっこを引いて捻くれやすい
*
三枝の住むアパートの斜向かいの部屋に住む高木トミ子
トミ子は料理屋で働いている
息子民夫と2人暮らし
民夫は作曲家になりたいが食えないから
ナイトクラブでアメリカの歌を唄っている
母を大切にしている
*
田代家の父玉吉はアジア出版の社長
次男裕次郎は妾の子
田代家の母夕起子は実の子と分け隔てなく育てた つもり
*
三枝は長男雄吉と友達になる
2人でお酒を飲む
*
末娘いづみは三枝とジャズクラブへ
いづみのお気に入りの歌手は 斜向かい民夫だった
クラブでは人気だった
3人で食事
いづみと民夫は意気投合
*
田代家の庭でバレエを踊る三枝
*
次男裕次郎の母は
斜向かいトミ子だった
斜向かい民夫の父高木は死んだ
裕次郎は
田代家では次男だが
トミ子にとっては長男 民夫が次男
長男裕次郎は斜向かいトミ子を訪ねる
留守
次男民夫と会う
民夫は裕次郎を兄貴と認めず
長男裕次郎は改めて斜向かいトミ子を訪ねる
気さくな人だった
息子ですとは 名乗らず
*
母夕起子は全てお見通し
次男裕次郎が 実母トミ子に会ったのもお見通し
末娘いづみをびっこにしたのは
次男裕次郎って事になってるけど
本当は
長男雄吉だって事もお見通し
長男雄吉が次男裕次郎に責任をなすりつけた
って事もお見通し
それを知ってて 黙ってたのは 母夕起子
*
長男雄吉は三枝を愛していると告白
結婚を申し込む
*
三枝は末娘いづみに
斜向かい民夫は次男裕次郎の弟だと話す
*
父玉吉は田代家全員を集め
次男裕次郎が妾の子だと告白
(母夕起子に色気がちょっと足りなかったから)
家族としては特に問題なし
*
第二部
長男裕次郎は改めて斜向かいトミ子を訪ねる
斜向かい民夫の兄だと告白
貧乏に育った斜向かい民夫は
金持ちの田代家で育った長男裕次郎を妬む
*
ファッションモデルをしている美佐子
長男雄吉の
元恋人
美佐子は2度も妊娠して 体を壊して
雄吉は美佐子のモデル仲間に次々に手を出した
美佐子は雄吉に損害賠償を要求
雄吉は次男裕次郎に
裕次郎がやったことにして 母夕起子に
金を無心してくれと頼む
裕次郎承諾
母夕起子は嘘を見抜く
*
次男民夫は長男裕次郎が嫌い
殴り合い
長男裕次郎の勝ち
次男民夫は長男裕次郎を兄と認める
次男裕次郎 斜向かい民夫 三枝 末娘いづみ 4人で飲む
三枝は次男裕次郎を愛するようになる
長男雄吉は三枝を諦める
今までの嘘を三枝に告白
末娘いづみは びっこを治す手術を受けると決める
終
3時間超え
話は長いが
世間は狭い
妾の子供は
肩身が狭い
息子に負ける
かみさんに負ける
天下泰平
石坂洋次郎は
石原裕次郎の
親戚ではない
他人の空似
どこにだってあるよな 陽の当たる坂道
太陽が真上に 登ったまま動かず
だから僕は影を忘れた
いつまでも このまま続くよな坂道
僕は影がないから 前も後ろもわからず
坂道の途中で 座る
あの真昼の太陽が あんまりまぶしくて
この坂道の途中で 影を待った
by UA
1958年 日本映画 209分
ブルーリボン賞 監督賞受賞
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