" 東海道四谷怪談 "
監督 中川信夫
原作 鶴屋南北
出演 天知茂 *民谷伊右衛門
北沢典子 *お袖
若杉嘉津子 *お岩
池内淳子 *お梅
あらすじ、ネタバレ御免
備前 岡山
夜道を歩く武士四谷左門
民谷伊右衛門が駆け寄り引き止める
ご息女お岩との婚約の許しを乞う
伊右衛門は浪人 身持ちが悪いと噂もある
左門は断固として断り 愚弄する
伊右衛門は左門を斬り殺す
一緒にいた佐藤彦兵衛も斬り殺す
左門の奉公人直助も
斬られそうになるが伊右衛門に策を与える
*
四谷家 父の死を悲しむお岩と妹お袖
佐藤彦兵衛の息子与茂七が線香をあげに来る
直助は
左門と彦兵衛を斬った仇は
御金蔵破りの小沢宇三郎に間違いない
と告げる
与茂七はお袖の許嫁
お岩は 婚礼は本懐を遂げるまで待ってくれ と頼む
与茂七とて同じ思い
伊右衛門はお岩の助太刀となる
5人は仇小沢宇三郎を探す旅に出て はや半年
直助はお袖が好き
伊右衛門を庇った代償は与茂七を殺っていただく
直助と伊右衛門は
与茂七を滝壺に落とす
お岩とお袖には仇宇三郎に殺られたと告げる
江戸
ぼろやで貧乏暮らしでお岩と暮らす伊右衛門
子供も生まれた
お袖と直助とは旅の途中ではぐれたきり
巡り会えず
(伊右衛門は直助が何処にいるか知っている 会ってもいる)
仇宇三郎もまだ打てず
(勿論伊右衛門は嘘の仇を討つ気はない)
伊右衛門は傘張りの内職のこんな生活もう うんざり
お岩への愛も冷めた
直助は薬売りをしてお袖と暮らしている
伊右衛門たちよりは少しマシな生活
夫婦にはなったけれど
仇を打つまではと お袖は肌身を許さない
伊右衛門は街で
悪侍に絡まれる旗本伊藤喜兵衛 お梅 父娘を助ける
それを御縁に別懇になる
お梅は伊右衛門に惚れる
父喜兵衛はお梅を伊右衛門と結婚させようと思う
伊右衛門は優柔不断
なかなかお岩と別れない
父喜兵衛は直助に金を渡す
直助は伊右衛門に策を与える
按摩宅悦を煽りお岩と間男させる
そうすりゃあ 斬り殺しても お咎め無し
いやいや お岩を斬るのは無理だ
そんじゃ 毒殺にしやすかね
直助は伊右衛門に薬を渡す
伊右衛門は按摩宅悦にお岩との間男を依頼
宅悦 快諾
伊右衛門はお岩に毒を飲ます
直助は偽仇宇三郎を騙し討ち
これで晴れて お袖と本当の夫婦
按摩宅悦はお岩に間男しようとして
激しく拒否られて
伊右衛門に頼まれたと白状
お岩が苦しみだす
眉の上に腫れ物が出来る
腫れ物は どんどん広がる 大きくなる
髪の毛が抜ける
恨めしや伊右衛門 この恨み晴らさで置くべきか
お岩 御他界
伊右衛門は按摩宅悦を斬る
伊右衛門は直助と
お岩と按摩宅悦を戸板(雨戸)の裏表に釘付けにして川に流す
伊右衛門はお梅との祝言を無事終える
客が帰って 一息ついて
お梅のお召し替えを待つ伊右衛門
天井に戸板に打ち付けられたお岩現る
直助はお袖が待つ床に入る
お袖が 戸板に打ち付けられたお岩に見える
伊右衛門にはお梅がお岩に見える
斬り殺す
斬り殺したらお梅だった
お梅の母がお岩に見える
斬り殺す
斬り殺したらお梅の母だった
お梅の父喜兵衛が宅悦に見える
斬り殺す
斬り殺したらお梅の父喜兵衛だった
伊右衛門は寺に籠って大数珠繰り
伊右衛門は気晴らしに川で釣り
戸板に打ち付けられたお岩現る
直助は川で高価な櫛を拾い持ち帰る
お袖は直助が持ち帰った櫛が姉お岩の櫛と気づく
お岩が来る
お袖は喜ぶ 直助は恐れおののく
お岩とお袖の父喜兵衛を殺したのは伊右衛門だと白状
お袖はお岩に導かれ 許嫁与茂七に会う
滝壺に落とされたけど 木こりに助けられた
伊右衛門と直助は仲違い
伊右衛門は直助を斬り殺す
お袖と与茂七は伊右衛門を殺害
お岩は成仏
終
怪談映画の最高傑作と評価の高い作品
元は1727年に
元禄年間(1688年-1704年)に
雑司ヶ谷四谷町起きた事件として
書かれた"四谷怪談"
それを
1825年に歌舞伎用に書き直されたのが
本作の原作
本作では
お岩の名字が四谷さん
子供の頃TVで見て
それは それは 怖かった
と
思ったら
子供の頃TVで見た四谷怪談は
これじゃなかった
四谷怪談は
この作品で
21回目の映画化
子供の頃TVで見た四谷怪談は
どれだか
今だ不明
父が死んで一周忌までは3ヶ月に1辺位は
菩提寺に呼び出される
大数珠繰り もやらされた
菩提寺の大数珠は とても大きく長く 100人以上の檀家が
南無阿弥陀佛と唱えながら 大数珠を右へ右へ回す
何でも こじんの追善供養になるらしい
僕はそんな事信じてないが
それを大声で言う程の度胸もないので 皆に従った
1959年 日本映画 76分 制作費1,800万円
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