" 洲崎パラダイス 赤信号 "
監督 川島雄三
出演 新珠三千代
轟夕起子
河津清三郎
三橋達也
芦川いづみ
あらすじ、ネタバレ御免
客を呼び込む洲崎パラダイスの娼婦たち
***
達也と駆け落ちした三千代
お金は60円しか残っていない
行く当ても無い
達也は倉庫会社もクビになった
頼りにならない
三千代はふらふらっとバスに乗り
ふらふらっと洲崎弁天町でバスを降りる
ここから洲崎橋を渡れば そこは洲崎パラダイス
三千代は元ここの娼婦
橋の袂の呑み屋千草
三千代は女中さん入用の張り紙を見つける
女将夕起子に頼み込み 住み込みで働かせて貰う
ビール 百五十円 焼酎 四十円 ウヰスキー 四十円
月見 五十円 ライスカレー 八十円
達也は居候の邪魔者
三千代は客に馴れ馴れしい 居心地が悪い
女将夕起子は達也に仕事を見つけてくる
けど 蕎麦屋の出前
達也はヤケ糞で務める
もり・かけ 二十五円
蕎麦屋の娘いづみ
達也にほの字
常連信夫が連れて来た女
信夫は女に入れ込んで つぎ込んで
逃げられる
千草の常連河津は三千代を気にいる
寿司屋に誘う
三千代に会いに来た達也
三千代が男と出掛けたと知り嫉妬
三千代は一晩帰って来ない
達也は激しく嫉妬
達也は失踪
三千代は河津が用意したアバートに移る
達也が千草に来る
三千代を探しに行く
手掛かりは
河津の神田(秋葉原)のラジオ屋
神田(秋葉原)にラジオ屋(電気屋)は無数にある
河津の店は見つからない
諦める
夕起子の旦那が帰って来る
中の子と出来て逃げて 4年近く音沙汰がなかった
達也は蕎麦屋の出前に精を出す
蕎麦屋のいづみは良い娘
三千代が千草に来る
河津にはもう飽きた
夕起子の旦那が女に殺される
三千代は達也と消える
三千代と達也は行く当てなし
ぶらり気のまま
終
川島雄三監督が
自分の作品で 最も好きだと言う作品
甲斐性無しの男に振り回される女
が主役
と思ったら
振り回されるのは
男の方だった
洲崎は
埋め立て整備が行われた1888年から
売春禁止法が施行されるまで
政府公認の遊郭街で
東京では吉原と一・二を争う賑わいを見せていた
売春禁止法は
この映画公開の年に国会を通り
2年後の1958年に施行された
この映画を見て 分かったこと
この時代
ビールはとっても高い
もり蕎麦の6倍の値段
とりあえずビールで
って訳にはいかない
今でも
二次会のスナックだと
焼酎をボトルで入れた方が
ビールを飲み続けるより安上がり
1956年 日本映画 81分
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