" オボエテイル "
原作 高橋克彦
" 遠い記憶 "
監督 芳田秀明
出演 村上淳
麻生祐未
浅井江理名
吉田日出子
今は世田谷区上馬在住の小説家村上は
東京の中を17回引っ越した
3歳で母日出子と東京に引っ越して来た
迎えに来たテレビ局の江理名さん
今回の企画は作家村上が3歳の頃を思い出す
まずは ひと通り 街を見る
1日目は何も思い出さず
夜
江理名にスナックへ連れて行かれる
そこのママ祐未が明日のナビを引き受けてくれた
祐未は村上の愛読者 全作品を熟読している
翌日
祐未は村上を神社に案内する
村上は ここに来たことがある
祐未は村上を実家に案内する
村上の記憶は混乱している
ここは祐未の実家
祐未の母は村上の父の愛人だった
村上は父に連れられ 何度もここに来た
祐未は村上の幼馴染だった
処女作に登場した少女のモデルで
幼い頃 いつも一緒に遊んでいた少女だった
" 前世の記憶 "
監督 明石知幸
出演 中村美玲
結城しのぶ
島かおり
篠井英介
盛岡市立城内小学校で1964年当時の在校生を調べる
一ヶ月前
美玲は
母しのぶが入院して ここ半月
原因不明の頭痛が酷くて青柳さんに心配をかけている
精神科の篠井先生を紹介される
美玲の父は美玲が3歳の時36歳で自殺した
美玲には父の記憶がない
美玲は篠井先生の退行催眠治療を受ける
思い出す
短大合格発表の日
中学時代のキャンプ
思い出す
盛岡市立城内小学校の時の遠足
美玲は明彦と呼ばれていた
でも
思い出す
遠足の前日
古い洋館に住んでいて
父は入院していた
それは1964年 東京オリンピックがもうすぐだった
美玲が生まれる十数年前
それは美玲の前世の記憶かも知れない
盛岡市立城内小学校で1964年当時の在校生明彦を調べる
明彦の担任だったかおり先生に会う
明彦君とお母さんとおばあちゃんは 強盗に殺された
犯人は見つからなかった
思い出す
母さんとおばあちゃんが殺された夜
明彦である自分が殺された夜
二ヶ月後
明彦である自分を殺したのは今は亡き父だったと発覚
思い出す
父が自殺した時
3歳だった美玲には前世の記憶があった
だから 自分を殺したのはお父さんでしょと指摘した
" 緋い記憶 "
監督 久保朝洋
出演 香川照之*
柄本時生 *高校時代の香川
大田ななみ*
筒井真理子
渡辺真起子
螢雪次朗
光石研*
'79年版の住宅地図を持って来る
当時彼らは高校3年だった
でも
香川がよく行ったはずの家の場所が空き地になっている
当時
香川は市内の高校に通う為 家族と離れて下宿生活をしていた
香川の隣の部屋には真起子が住んでいた
香川は美術部で 絵の才能があった
香川には気になる少女ななみがいた
彼女は通学路沿いの家に住んでいた
なのに
彼女の住んでいた家が地図に載ってない
*
高校生の時の同級生真理子から電話が掛かってくる
真理子は光石の妻
光石が亡くなった
(白血病で1年前から入退院を繰り返していた)
光石の位牌に線香を上げる
夜
美術部の顧問螢雪先生と飲む
螢雪先生は香川の隣の住んでいた真起子と結婚した
*
香川は少女ななみと親しくなった
彼女と両親は旅回りの芸人で
その夏 祖父の家に預けられていた
香川はななみをモデルに絵を描いた
ななみの祖父は強盗に殺され
ななみは犯される
香川はむらむらっとしてななみを犯す
逃げ帰る
*
その家が地図では空き地になってる
螢雪先生はその家を知ってる
それと同じ事件が '61年頃あった
老人と孫娘が殺され 家は取り壊され
香川が高校だった頃は空き地だった
香川は そこへ行く
家はある
ななみもいる 当時のままの少女
遊ぼ と言われ道路を渡る
車に跳ねられ 御他界
盛岡を舞台にした
3話のオムニバス
盛岡の思い出は
忘れてしまいたい事ばかり
思い出して
と 怨霊が誘う
無理に思い出したら
死ぬはめになる
2011年 日本映画 125分
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