" 長いお別れ "
監督 中野量太
原作 中島京子
出演 蒼井優
竹内結子
松原智恵子
山崎努
清水くるみ
あらすじ、ネタバレ御免
傘を持って遊園地を徘徊する努
***
2007年 秋
神奈川県川崎市麻生区か 東京都多摩市か
智恵子は次女優(三軒茶屋在住32歳)に帰って来いと電話する
優はスーパーの惣菜コーナーでアルバイト
智恵子の長女結子は 1年と7か月前から
夫の仕事の関係で
カリフォルニア州・モントレー在住
結子も母から帰って来いと言われる
来週が父努の誕生日
大事な話がある らしい
結子は1年振りに日本に帰る
努70才の誕生日 結子と優は実家に帰る
父の様子がおかしい
努は半年前から呆けが目立ち始めた 脳味噌が縮んだ
父は頭が良かった 校長先生にもなった
だから大丈夫と思いたい
でも
地方はかなり進んでる
全然分からない訳ではないが
2年後
優は3か月前 改造バンでカレー屋を始めた
カレーの売れ行きは悪い
半月前に雇ったくるみを解雇
くるみは田舎に帰るつもり
優は 母に
父の大学からの友人の葬式に父に付き添え と
命じられる
努の認知症は進んでいる
頭の中では優は学生
35年住んだ家の認識も難しい
優は父と通夜に参列
故人が死んだのを直ぐ忘れる
通夜に来たのも忘れる
努はデイサービスに通っている
漢字の読みは今でも得意
結子は息子と日本に帰る
努は孫が分からない 覚えられない
努がいなくなる
努は家に帰ると言って家を出て 度々行方不明になっている
努を優の元同級生道彦が見つける
道彦は優の家に時々行ってたので優の父の顔も覚えてた
道彦は5年前に結婚して去年離婚した
努が家に帰りたいと繰り返すので
智恵子と結子は 努を 今は甥が住む生家に連れて行く
それでも努はすぐに 家に帰ると言い出す
帰りの電車で努は妻智恵子に求婚 頭の中は35年前
2年後 2011年 春
努は本を上下逆さにして読む
妻を認識出来ない
優は道彦と付き合って1年半
道彦の母が営む洋食館で働く
大地震
カリフォルニアの結子は東京に飛来する放射能を大いに心配
努はスーパーで万引き
本人は 万引きの意識なし
努の言う事は意味不明だが
時々優しく 癒される
結子 帰省
努は 帰ると言って家を出て 行方不明 GPSで位置確認
百合ヶ丘駅から?電車に乗って
はるひ野駅 近くの遊園地へ
努は昔 一度だけここに来た
智恵子が結子と優をこの遊園地に連れて来た時 雨が降り出し
努が傘を届けてくれた
努は今日も傘を持って来た
2年後 2013年 秋、そして冬
2020年のオリンピックは東京に決定
優は道彦と別れた
またスーパーの惣菜コーナーでアルバイト
智恵子は多摩市民病院に入院
網膜剥離 即手術が必要 入院は2週間の予定
努の介護は優が引き受ける
痴呆老人の介護は思ったより大変
優は姉に報告 何とかなる
努は1週間のショートステイ
食欲がない
ほとんど 喋らない
字も上手く書けない
努は多摩市民病院に入院
気が付かなかったけど
高熱が続き 検査したら右大腿骨にひびが入っていた
智恵子は退院
努は誤嚥性肺炎を起こす
認知が進むと誤嚥が多くなる
容態は良くない
結子は日本に帰る
努に人工呼吸を着けて延命させるか させないか
着けると 簡単には外せない
家族会議
努 他界
70歳で 痴呆を発症した老人を取り巻く家族を描く
痴呆症はゆっくり記憶が遠ざかって行くので
長いお別れ と言うらしい
父は75歳で脳出血で倒れて半身不随になって
母の介護を受けて 92歳まで生き
誤嚥性肺炎で死んだ
父は痴呆らしい痴呆には ならなかったが
段々に口数が減り
最後は呆けてるのか呆けいないのか
分からない状態だった
新聞を読むのが好きだったが
時々 上下逆さまにして読んでいた
延命処置はしなかった
介護を必要と点では
共通点が多々あり
共感できる
2019年 日本映画 127分
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