" 円空 今に生きる "
監督 村上清治
出演 森 一 *円空
円空は西日本から北海道を行脚し12万体以上の佛像を彫った
円空
寛永9年(江戸30年/266 )1632 ー 元禄8年(江戸93年/266)1695
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円空は寛永9年(江戸30年/266)(1632年)美野国竹ヶ鼻に生まれる
* (現 岐阜県羽島市)
岐阜県羽島市
木曽川と長良川に挟まれたこの地は度々洪水に襲われた
地面から1〜2m高くした土地に周りを玉石で固めた家水屋
度重なる洪水から家財と人を守る為に考え出された
寛永15年(江戸36年/266) 1638
おっかさんが洪水の濁流に飲まれ死ぬ
母の死後 円空は仏門に入る
***
6世紀 日本に佛教が百済から伝来
佛教は国の宗教となり国家の礎を築いた
一方 庶民宗教を担う聖と言う放浪の僧侶がいた
彼らは未来予測や難病治療をし雨乞いで雨も降らした
聖は 山や川 木や石などの自然そのものを神として崇拝し
自然木を用い 素朴な仏像を彫った者もいた
円空もその1人である
しかし 大寺院や高級僧侶から見れば
自然木から神佛の姿を現し出すという作業は 異端の宗教活動であった
1662年
天涯孤独の乞食坊主円空(31歳)は旅を続け
造佛を始める
円空の彫った佛像は病の少女を救わず
1666
円空(35歳)は北海道に半年滞在
道内では約50体の円空佛が発見されている
*
寛文11年(江戸69年/266 ) 1671年
円空(40歳)は母の三十三回忌に故郷美野国竹ヶ鼻に戻る
観音堂を建てる
十一面観自在菩薩像を彫り祀る
*
仏教者である円空は
全ての物に佛が宿る(悉有佛性) という考えを重視していた
その為 木が持つ自然の形を生かし 木を無駄にしなかった
愛知県名古屋市 荒子観音寺
1,005体の千面菩薩像を含む
1,255体の円空佛が収められている(現存する円空佛の1/4)
千面菩薩像は大きな佛を彫ったあまりの木から彫られた
(1676年 円空(45歳)頃の作)
岐阜県高山市袈裟山千光寺(真言宗)
1686年
円空(54歳)はこの寺に1年以上滞在した
現在 64体の円空佛が祀られている
元禄8年(江戸93年/266)・1695
円空64歳、美濃国関の弥勒寺にて
地面に掘られた穴の中で入定
(いわゆる 生き仏法による自殺)
僧侶としてよりも
佛師として有名な
近世奇人伝にも紹介された
円空を描いたドキュメント
半分は小芝居
円空は 31歳から佛像を彫り始め
64歳で死ぬまでに
12万体の佛像を彫った と言われてる
1日平均10体以上彫った計算
現在確認されている円空佛は約5,300体
愛知県...3,241体
岐阜県...1,684体
埼玉県...175体
北海道...51体
長野県...23体
11万体以上(九割以上)が消失している
それだけ彫るには
やっつけ仕事も多かった?
もらったけど竃に焚べられた?
2019年 日本映画 71分
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