「 引っ越し大名! 」 | 0・・映画toほげほげ

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★映画のほげほげ等、気まぐれ備忘録★

  " 引っ越し大名! "

 

監督 犬童一心

原作 土橋章宏

出演 星野源

   高橋一生

   高畑充希

     濱田岳

      富田靖子

      向井理  *柳沢吉保

    及川光博   *松平直矩

 

 

 あらすじ、ネタバレ御免

 

 江戸時代初頭 徳川幕府は

 政治体制を 揺るぎないものにしようと

 "国替え" いわゆる大名引越しを 

 数多く行わせた

 

 引越しは藩士の家族も含め

 その人数は 藩によっては 1万を超えた

 

 

 松平直基は

 越前国大野藩から出羽国山形藩

 

 出羽国山形藩から播磨国姫路藩

 

 2度国替えを命じられ

 姫路に赴く途上で死に

 1648年(江戸46/266年)

 直基の長男松平直矩は5歳で藩主になる

 

 直矩は翌年  

 越後国村上藩国替えになり

 

 その19年後 1667年(江戸65/266年)

 播磨国姫路藩国替えになる

 

 

 天和二年((江戸80/266年)一六八二年)

  第5代将軍 徳川綱吉の時代

 姫路

姫路藩藩主 松平直矩

豊後国日田藩に海を越えての国替えを命じられる

しかも十五万石が 七万石に減封

 

直矩を名指し したのは

綱吉の寵愛を受ける幕府側用人小納戸役柳澤吉保

半年前 江戸城

直矩柳澤の夜の誘いを断り 怒らせた

 

 ***

今回の国替え

松平家 過去4回と比しても 格段に大変な引越し

前回の引越奉行は亡くなり

誰もがその大役を尻込みし

自分にその大役が回って来そうになった高橋

この物語の主人公書庫番 星野 源之介を推薦

かくて 藩内一の博識星野

国替えの差配及び人減らしの大任 一切を押し付けられ

引越奉行となる

 

高橋星野の補佐役になる

 

 *

源之介の母靖子は息子が奉行になったと単純に大喜び

お食い初め以来初めてのお祝い

 

 *

前回の引越しの費用は およそ一万五千両

九州に渡るともなれば二万両はいる

姫路藩の御金蔵には三千両ほどしかない

不足分を なんとかするのも 引越奉行の務め

商人に借りるしかない?

 

国替えの日取りは

二月後の六月二十日

 

 *

星野は何をどうしていいか全く分からない

引越奉行のご息女充希に相談

 

引越奉行は 

引越しの手はずをまとめ

御渡方覺書十ヶ条

引越し指南書として数十冊の帳面を書き残していた

 

充希星野の補佐役になる

星野は更に十数人の若侍を助手に選ぶ

 

 *

まずは書き物地獄

引越しに 必要な書き物の多くは

新しく入れ替わりに 入城する藩へと宛てたもの

これから治めることになる

領内 城内の正確な情報を 伝えるために描かれる

その内容は大変 幅広く 膨大だった

 

御渡方覺書十ヶ条

一、郷村高帳 他各覚書之仕立

郷村高帳とは

藩内の村毎の正確な石高を記したもの

年貢も過去五年間の平均を 書き起こす

 

二、御領分御引渡絵図之仕立

三、場内絵図之仕立て

領内 城内の最新絵図を作る

田んぼや畑の開墾 城や道路など

様々な工事や修繕箇所も 書き直して仕上げる

 

 

四、引越人足之手配

引越しの際 物や人のほとんどは 雇われた人足たちが運ぶ

そのため準備をする者は

大量の人と馬を 確保しなければならない

 

前回の引越しでは 人足と馬にかかった費用は

全体の四割近く

出費を減らすには 運ぶものを 減らすしかない

整理とは捨てることなり

 

 

御家中一同 急ぎ 家財道具半分てるべし

星野見切り御免状を持って御家中の家財道具を調べる

引っ越し奉行においては

万事 不要物を見切り捨てたる勝手を許す

妾も見切る

 

 *

次は金策

勘定頭 濱田は金を借りられそうな商人を探してくる

 

御願申上候事の書状を持って まずは廻船問屋の一軒目

目標は八千両

気前のいい先代が つい最近隠居したが

八千両の借用を取り付ける

 

 *

まだ九千両 足りない

人足を雇わず 若侍で賄いたい

若侍 承諾

 

 *

藩には江戸も含め二千を超える家臣がいる

まずは 六百人辞めさせるつもり

 

お役御免 通告の日

1人づつ別室で お役御免を通達

いっとき百姓になって 加増の折に藩に戻す

と 約束し説得

 

 *

荷造り

 

直矩ら一同姫路城を出立

 

星野は残り お城受け渡しの儀

 

星野充希と夫婦になる

 

後続組も出立

先発組と合流

 

陰謀だか何だかで刺客襲来

斬り合い祭り

力自慢高橋 見せ場来た〜

家宝の大槍振り回し大はしゃぎ

刺客退散

 

 

牛窓から船に乗る

 

 

十日後 豊後日田 永山城到着

 

引越し無事終了

と安心したのも束の間

 

4年後 1686年(江戸84/266年)

出羽国山形藩国替えになり

 

6年後 1692年(江戸90/266年)

陸奥国白河藩国替えになり

15万石に戻る

星野は国家老に昇進

めでたし、めでたし

 

 

 

   

   映画に移る白河城

 

   復元された白河城

   

 

 

 

   原作は「 超高速!参勤交代 」の土橋章宏

 

 

   「 超高速!参勤交代 」がヒットしたので

   それより もっと大変な国替えなら

   と、映画化してはみたけれど...

 

 

 

   松平家の直矩は

   5回の国替を強いられ

   「引越し大名」なるあだ名をつけられた   

 

 

   そこは事実だが

   その他の部分はどこまで事実かは不明

 

   直矩は多大な借金を残し

   1695年(江戸93年/266年)に54歳で死去した

 

 

 

2019年 日本映画 120分

 

 

 

   松本城を主城とする松本藩(六〜十万石)でも

   江戸時代に6回の引越しが行われている

   越前松平家も松平直基以前に1度来ている