" Under Your Bed "
監督 安里麻里
原作 大石圭
出演 高良健吾
西川可奈子
ベッドの下に隠れ
部屋の様子を伺う高良
部屋に夫婦が帰って来る
服を脱ぐ
ベッドがきしむ
〈俺は いつも 忘れ去られる側に立っていた〉
〈忘れていることすら 誰1人思い出さなかった〉
〈今 俺は ベッドの下で虫のように 横たわっている〉
〈そこで毎日…彼女を ただ見つめている〉
***
4ヵ月前
〈俺は 思い出した〉
〈19歳だった彼女と コーヒーを飲んだこと〉
〈透けて見えた下着の色〉
〈俺はハッキリと思い出す…可奈子を〉
11年前
大学生だった高良は
同じ講義を受けていた可奈子から
高良くんと名前で声を掛けられる
〈俺は それまでずっと 名前を呼ばれたことがなかった〉
高良は可奈子をお茶に誘う
でも 2人が飲んだのはマンデリンというコーヒーだった
高良の趣味はグッピーの飼育
〈俺は彼女にグッピーをあげる約束をした〉
〈しかし 彼女は約束をキャンセルする電話をかけてきた〉
〈もう一度 名前を呼ばれたい〉
〈30になった俺は 彼女を捜してみることに決め〉
〈興信所に電話を入れ可奈子を捜すよう依頼した〉
〈72時間後 調査報告のメールが届く〉
〈可奈子は24歳の時に 5歳年上の地方公務員と結婚し〉
〈今は 郊外の港町に住んでいる〉
高良は可奈子の家の前で
彼女が出て来るのを待つ
〈目の前に来た 彼女の眼に感情はなかった〉
〈なぜ 彼女は 変わり果ててしまったのか〉
〈俺は どうしても 知りたいと思った〉
〈俺は〉
〈それまで働いていた観賞魚店を 独立すると言って辞め〉
〈彼女の家の近くに借りたテナントの1階で観賞魚店を開き〉
〈3階を住みかとした〉
〈俺は 日に何十回も 彼女の家を監視するように なった〉
彼女はカーテンを閉めなかったので
風呂上がりの裸体も 毎日 連写できた
〈監視生活を始めて10日目〉
彼女が夫から暴行を受けるのを目撃する
〈彼女は…毎日を奴隷のように生きていた〉・・・
初恋の女性をストーカーする
存在感の非常に薄い男の苦悩
ほとんどずっと
話はナレーションで進行する
映画は
書いて字の如く
画を映すもの
画が主 で 音声は従
画を音声で説明し過るのは
見ていて疲れる
2019年 日本映画 98分
・