「 女神の見えざる手 」 | 0・・映画toほげほげ

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♪ ほげほげたらたらほげたらポン ほげほげたらたらほげたらピー ♪
★映画のほげほげ等、気まぐれ備忘録★

  " MISS SLOANE "

 

監督 ジョン・マッデン

出演 ジェシカ・チャステイン

   マーク・ストロング

   ググ・バサ=ロー

   アリソン・ピル

 

スローン曰く

 ロビー活動は予見すること

 敵の動きを予測し 対策を考えること

 勝者は 敵の一歩先を読んで計画し

 敵が切り札を使った後 自分の札を出す

 敵の不意を突くこと

 自分が突かれてはいけない

 

スローンの仕事は?

 弁護人の助言により 米国憲法 修正5条に基づき 教えないよ〜

月に1度は 官僚を買収したか?

 弁護人の助言により 米国憲法 修正5条に基づき 教えないよ〜

クライアントの要請で 議員たちに チケットや旅行の手配を?

 弁護人の助言により 米国憲法 修正5条に基づき 教えないよ〜

 

これは スローンと弁護人ポズナーの 聴聞会の予行練習

敵はスローンを煽り 怒らせようと仕組んでいる

 

 

 連邦議事堂 ワシントンD.C. 4月18日 (国会議事堂と同じ)

 連邦議会上院 第4集会室       (連邦議会は国会の同じ)

聴聞会の議長はJ.L.上院議員

 

スローンは1976年生まれ

C.K.&Wに2006年から2016年まで勤務

そこでの仕事は?

 弁護人の助言により 米国憲法 修正5条に基づき 教えないよ〜

去年の10月12日 スローンは

クライアントの インドネシア共和国から 

パーム油の米国への 輸入課徴金に対する

反対キャンペーンの仕事をうけたか?

 弁護人の助言により 米国憲法 修正5条に基づき 教えないよ〜

 

 

 3ヵ月と 1週間前

スローンの助手アリソン

借金完済で ようやく退職出来る 大学院へ行きたいから

 

スローンが今取り組んでるのはパーム油問題

  パーム油は

   ギニアアブラヤシから得られ

   インスタント食品やスナック菓子、石鹸などに広く用いられ

   世界で最も生産されている植物油

   パーム油の生産量第1位はインドネシア

  パーム油の生産は

   森林伐採に繋がり、国際的な問題になっているし

   健康にも良いと言えず(成分の50%が飽和脂肪酸)

   多額の税をかける動きが出てる (ステラ税)

米国では議員を後4人反対に回せば成立しない

 

スローンの作戦は

反対派議員を家族込みでインドネシアに接待旅行させ

丸め込もう  違法だけど

ステラ税反対のデモもやる 有名人も加えて

 

 

スローンが担当を頼まれたもう1つの事例は

銃所持に経歴チェックを義務づける法案(UBC)を潰す

オバマ大統領が提案した

痛烈に断る

相手はかなりの有力者だから 社長に怒られる

 

 

スローンは個人的に

銃規制派のロビー会社P.W.のCEOストロから

銃規制強化法案を通す協力を頼まれる

  銃ロビーは資金が豊富なので

  銃規制強化法は廃案になる公算が高い

  しかもP.W.はC.K.&W.に比べ圧倒的弱小会社

 

スローンは

C.K.&W.を辞めP.W.に移籍

部下4人も引き抜く

 

助手アリソンも誘ったが

彼女は現実派の野心家なので断る

 

 

C.K.&W.は

反規制法のロビー活動を正式に依頼され

アリソンはその中心人物になる

 

 

 2ヵ月と3週間前 (スローンが移籍してから2週間)

P.W.でのスローンの部下はググとか8人

 

銃規制強化法案を通過させるのは

現実的には不可能

反対派のキャンペーン資金は賛成派の38倍

 

世論調査では過半数が銃規制に賛成

でも 投票率は36%なので

世論は選挙に反映されず

選挙に行く人はいつも同じなので

議院の82%は再選される

 

議院は100人

法案を通過させるには60票が必要

 

銃規制強化法案の採決まで後84日の今現在

銃ロビーは既に34票を確保

確実な賛成票は44票

態度保留が  22人

この22人のうち16人を賛成に回さないと法案は成立しない

 

銃規制強化法案を通すべく

スローンはあの手この手を繰り出す

 

 

スローンは保留組22人のうち10票を獲得

危機感を募らせたC.K.&W.は

スローンの不正を探し出し

J.L.上院議員に聴聞会を開けと迫る

 

 

スローンは

パーム油のロビー活動時の件で聴聞会に掛けられる・・・

 

 

 

   

 

 

 

   女神は出てこない

   女神の手も出てこない

 

   見えないから

   女神の見えざる手が出てきたかは判らない

 

   そもそも

   アメリカはキリスト教文化の国なので

   女神は存在しない

 

 

 

   テーマは面白いが

   短いカットと喋り続ける登場人物の連続で

   映画は せわしない

 

   かなり長くなっちゃったので

   俳優には早口で喋って貰いました

   それでも まだまだ長いので

   セリフの無い場面はカットして短くしました

   みたいな感じの編集

 

 

   議会の仕組みなど 色々伝えたい熱意は分かるが

   プロ集団の会議で

   基本的なことから説明を始めるのは不自然

 

 

   結末は 鮮やか

 

 

 

     ロビー活動は

     村長が行う陳情とは訳が違う

 

     ロビイストは金で雇われたプロ集団

 

     アメリカには3万人のロビイストがおり

     法律で登録が義務付けられている

 

     日本にも

     ロビー活動を専門に行う会社は

     主だったものでも10以上存在する

 

     ただし

     日本は党の締め付けが強いので

     自民党が提出した法案が

     採決で否決されることはなく

     ロビー活動の場は それ以前

     自民党が法案を提出するかを

     決定する時点で行われる

 

 

 

 

 

2016年 アメリカ映画 132分 制作費1,800万ドル