" 武曲 "
監督 熊切和嘉
原作 藤沢周
出演 綾野剛
村上虹郎
加治まや
菊池晴美
柄本明
超厳しい父から剣道を習う少年綾野
殺す気で打ってこいが父の口癖
成長した綾野は練習中 木刀で父の頭をかち割る
***
ライブハウスでラップを絶叫する虹郎
血を吐き血の池に沈む
虹郎は洪水で死にかけたことがある
*
写経する真言宗僧侶柄本
*
虹郎は北鎌倉の高校生、作詞に夢中
オレたちラッパー
ナンパもラップぅ
*
前の晩酔いつぶれ病院で目覚める綾野
父の病室
父は植物状態
*
虹郎は下校途中
剣道部に絡まれる
(うっかり竹刀を蹴飛ばした)
主将と試合をさせられる
剣道部の顧問は柄本和尚
虹郎に才能を見る
柄本和尚は虹郎に薪割りのバイトをさせる
５日間の駄賃は剣道用具一式
(道着、袴、竹刀、防具、安いもので７万円くらいか)
(虹郎的にはお金の方が嬉しかったが)
柄本和尚は真言坊主で煙に巻く言葉が巧み
剣を振る姿が何か格好いい
虹郎はまんまと術中にはまり
剣道部に入る
*
柄本和尚の気がかりは剣道を捨てた綾野・・・
このDVDを見る前日
たまたま
「武士道シックスティーン」を読んでいて
鬼親父に育てられた剣豪少女が
あろうことか無名選手に負けて、、、
みたいな話で
この映画とよく似た設定
これがシンクロニシティか？ なんて思ったりして
(本の方は半分コメディみたいな乗りだけど)
剣は斬るためにある
殺せば勝ち
負ければ死ぬ
斬り合いのなくなった江戸時代
困った武士が剣道をひねり出した
そんな剣道はスポーツか斬り合いか
てなことより映画は
PTSDを荒治療で治しました、みたいな
力石徹を殺した矢吹丈のスランブを
好敵手を連れてきて治しました、みたいな
えぇえぇ、そりゃぁ
もっともっとひどい状態でしたよ
死霊の祟りかと思いましたよ
真言坊主にでも頼まなきゃ無理かと
何しろ木刀で殴って死ななかった父を
生命維持装置を引っこ抜いて殺したんですから
そりゃぁ 祟られても当たり前かと
ってっいうかぁ
殺そうとしたのに死ななかったからぁ
すっげぇもやもや しちゃってぇ
剣を持ったら殺す気で打てってのが親父の教えだったし
喉から管を引っこ抜いてやったっす
そしたら医者じゃなくて坊主が飛んで来たから
あぁ 殺せたんだなって
2017年 日本映画 126分
日本映画プロフェッショナル大賞 新進男優賞受賞
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