" 緋牡丹博徒 "
監督 山下耕作
出演 藤純子 *緋牡丹お竜
若山富三郎 *道後の親分
大木実 *大阪の腹黒親分 (父の仇)(死ぬ)
待田京介 *富三郎の子分
清川虹子 *大阪の女親分
金子信雄 *松山の親分
山本麟一 *お竜の一の子分(死ぬ)
三島ゆり子 *待田の妻
山城新伍 *虹子の馬鹿息子
岡田千代 *トラップハニー
高倉健
あらすじ、ネタバレ御免
肥後熊本は五木の生まれ矢野竜子
通り名は"緋牡丹のお竜"
***
明治の中頃
手本引き
胴を務めるお竜
***
岩国
武花一家
胴の男に
いかさまだといちゃもんをつける張子の待田
いかさまじゃなかった?
殺されそうになる
張子の 緋牡丹お竜がいかさまを暴く
胴が小指を詰める
*
待田がお竜に礼を言う
待田は四国の道後温泉に一家を構える富三郎の身内
お竜は流れ流れの一人旅
*
母之墓に手を合わせる高倉
お竜とすれ違う
お竜に武花一家の若え衆が礼に来る
お竜が返り討ち
でも相手が多い
高倉がお竜の助っ人に入る
強い
武花一家の若え衆 退散
お竜は高倉に身の上話
*
*
お竜の家は肥後熊本は五木
父矢野は小さいが一家を構える博徒だった
母はお竜が子供の頃死んだ
母の遺言はお竜に母と同じ苦労をさせないこと
父は母の遺言通り
堅気に嫁に行っても恥ずかしくないようにお竜を育てた
そして5年前 裕福な呉服問屋と縁組が整った
しかし、父が辻斬りに遭い殺される
父の遺体の横に財布が落ちていた
縁談は断られ 一家は潰れる
お竜は旅に出て
財布の持ち主を探すと決意
*
*
高倉は何か隠してる
お竜は財布を盗まれる
*
愛媛
道後の富三郎にわらじを脱いだ矢野組の三下麟一が
松山の金子の親分と もめて富三郎が庇って喧嘩直前
お竜は富三郎を訪ねる
歓迎される
松山の金子が横綱なら
道後の富三郎は十両
勝てる喧嘩じゃない
お竜は単身 金子に詫びに行く
肩には緋牡丹の刺青
大阪の女親分虹子が喧嘩を収める
お竜は富三郎と兄弟分の杯を交わす
*
大阪
虹子親分の組の乗っ取りを企む大木親分
大木親分は高倉の出来の悪い弟分
お竜の父を辻斬りにした張本人
待田は許嫁ゆり子を大木親分に横取りされそうになる
お竜が取り返す
2人は晴れて結婚
大木親分は千代を使って
虹子親分の馬鹿息子新伍をハニートラップにかける
麟一は大木親分が辻斬りの犯人と見破るが殺される
お竜は待田と大木組に乗り込む
高倉も乗り込んで来て
高倉がお竜に代わって仇を討ち
自分も死亡
*
矢野竜子は矢野組二代目を襲名
まだ未熟者なので
渡世修行の旅に出る
どうぞ、宜しく
終
8作まで作られた緋牡丹博徒シリーズの1作目
このシリーズで
藤純子は人気を不動のものにした
博徒の起源は平安時代で
「渡世人」とも呼ばれた
江戸時代 賭博は、重犯罪として
厳しい取締りがあったが
江戸中期に賭博を常習的に行う博徒集団が現れ
寺社の境内などで賭博を催し収入を得ていた
博徒集団の親分は ある種の畏敬を持たれ
「その人のためなら命をも惜しまぬ」
という子分を多数従え
地域社会に隠然とした力を持っていた
任侠とは
仁義を重んじ、仁義ために体を張る
自己犠牲的精神を指す言葉で
博徒集団が好んで使っていた
博徒が仁義を立てると
殺し合いになる、らしい
1968年 日本映画 98分
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