" THE UPTURNED GLASS "
= 倒れたグラス
監督 ローレンス・ハンチントン
原作 ジョン・P・モナハン
出演 ジェームズ・メイソン
ロザマンド・ジョン
パメラ・ケリノ
アン・ステーヴンス
***
ロンドンの大学
医学部の犯罪心理学の講義は大入り満員
講師はメイソン、週に1回だけの貴重な講義
文明社会において 殺人者や凶暴な犯罪者の8割は
過度のストレスや不健全な環境により生み出される
今回は珍しい正気の犯罪者の話
仮にジェムズと名付ける
*
*
ジェムズは優秀な外科医
妻とは うまくいかず 数年 別居していた
人付き合いが少なく 親友もおらず
孤独で空虚な生活を 送っていた
それを彼に気づかせたのは ロザ
失明しそうな娘を持つ 平凡な中流女性
ジェムズはロザの娘アンを診察
視神経交差に入った異物が 原因と レントゲンで判明
かなり難しい手術が 必要になる
母親との距離は 必然的に近づいた
ロザの夫は出張中で戻るのは7ヵ月先
それまで放置すれば悪化する
ロザはアンの手術をジェムズに任せる
2時間の手術で異物は無事に取り除かれた
ロザは義妹パメラと待っていた
義妹パメラは派手な服装で アンには無関心そうだった
アンの視力が戻るかどうか 分かるまでは数週間
彼らは不安を分かち合った
ロザは どんどん ジェムズに信頼を寄せていき
アンの快復が明白になると ロザは彼に深く感謝した
ジェムズは間違いなく 彼女に関心を抱いており
治療の終わりが来るのを 恐れ始めていた
最後の検査の後
アンと母親は田舎に帰ってしまう
治療を終えた時に 離れるべきだったが
彼は できなかった
やがて
ロザは田舎に帰る
窓から落ちて首を折り死亡
裁判では事故死とされたが
ジェムズは他殺を疑う
義妹パメラの関与を疑う 確信する
彼は復讐を計画し
義妹パメラをロザが落ちた窓から落とす
*
*
この殺人は 正気の人間が計画し
完璧に遂行された
ちょうど時間となりました
これについての論議は次回に
学生が鋭い指摘
彼って正気じゃなく偏執病じゃない?・・・
設定が
大学の犯罪心理学の講義だから
講師が殺人事件を説明する
映画としては
過去の殺人事件に
ナレーションが入る形になる
大学の犯罪心理学の講義なら
もっと心理学的要点だけを説明してほしい
これじゃぁ、寝ちゃう
復讐殺人を計画した時点で
正気じゃない
もっと早く
気づけば良かったね、って話
殺人を犯した夜
死体を遺棄しようと
車を運転してたら
濃い霧が出て数m先も見えず
恐ろしさのあまり ぶるっちゃった
朝になったら霧が晴れて良かった
何かを飲むには
デザインは優れてるけど割れやすいグラスより
丈夫で簡素な割れない器を使う方がいいね、って話
1947年 UK映画 83分 制作費26万ドル
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