" ИСПЫТАНИЕ "
= 実験
監督 アレクサンドル・コット
出演 エレーナ・アン *娘
カリーム・パカチャコフ *父
ナリンマン・ベクブラートフーアレシェフ *若者
ダニーラ・ラッソマーヒン *青年
地面を覆う羽毛
なぎ倒された柱
枯地に取り残された机
***
***
羊を枕に眠る中年の男
トラックの荷台の上
痩せた草原の真ん中
やおら男は立ち上がり
トラックのエンジンを回す
大草原の中に一軒
ぽつねんと建つ小さな土の家
ゆっくりとトラックは止まる
男はトラックから羊を運び
柵の中に放つ
男は強い風に向かって立つ
近づいてくる翼のない小型プロペラ機
家の中から様子を伺う娘
男は嬉しそうに操縦席に座る
飛行機をゆっくり走らせる
長いコードを父は
トラックのバッテリーに繋ぐ
エンジンを回す
聞こえてくるオペラ
オペラを聴く娘
ラジオの前に正座
いびつな土壁の部屋
新聞を読む父
娘は父の足を洗う
靴下を履かせる
父は椅子に座ったまま眠ってしまう
地平線に陽が沈んでゆく
少女はコードを巻き取る
三つ編みを解く
土の家が闇と静寂に包まれる
*
乾いた大地に掘られた溝に
水が流れ込む
水はゆっくりと一本の木の根を濡らす
お茶を飲む父
トラックの荷台を掃く少女
少女は丸く焼いたパンに肉を挟み
布で包む
乾燥した大地を走るトラック
ハンドルを握る少女
横でハンドル操作を手伝う父
分岐
父は少女をトラックから降ろし
左の道を走り去る
少女は歩いて帰る
馬で駆け寄って来た若者が
少女を乗せる
馬は草原を駆ける
土の家で少女を降ろす
少女は若者に水を差し出す
スクラップ・ブック
ゆっくりページをめくる少女
押葉
切り貼りされた葉が素朴な絵になっている
土の家に風が吹く
少女は屋根の上に立ち
双眼鏡で遠くを眺める
草原の真ん中で
青いバスがボンネットから煙を上げ止まる
6人の男がうろうろしている
1人の青年が水を貰いに来る
*
地平線に陽が沈む
*
少女は屋根の上に立ち
双眼鏡で遠くを眺める
草原を何台ものトラックが通り過ぎて行く
地平線に陽が沈む
父がまだ帰って来ない
いつもより遅く帰って来た父は
ベッドに倒れ込む・・・
声は出すが
鼻歌、泣き声、うめき声
セリフはない
エレーナ・アンが
美しく愛くるしい
映画では何の説明もないが
舞台は旧ソ連時代1949年の
カザフ共和国にあるセミパラチンスク
四国ほどの広さの草原
そこでは1949年から1989年まで
456回の核実験が行われた
被害が及ぶ範囲は計算されず
付近住民への避難警告は出されなかった
その後の放射能汚染による
20万人の健康被害は黙殺された
繰り返される自然の営みに包まれ
大草原で暮らす少女の
ありふれてはいるが叙情豊かな日常と
突然の終焉を描く
そして静かに陽は落ちてゆく
2014年 ロシア映画 96分 制作費 200万ドル
東京国際映画祭 芸術貢献賞受賞
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