「 マーシュランド 」 | 0・・映画toほげほげ

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♪ ほげほげたらたらほげたらポン ほげほげたらたらほげたらピー ♪
★映画のほげほげ等、気まぐれ備忘録★

  " LA ISLA MÍNIMA "


監督 アルベルト・ロドリゲス
脚本 ラファエル・コボス
   アルベルト・ロドリゲス
音楽 フリオ・デ・ラ・ロサ
出演 ラウール・アレバロ
   ハビエル・グティエレス
   アントニオ・デ・ラ・トーレ
   ネレア・バロス
     アナ・トメノ


湿地帯の広がる
スペイン・アンダルシア地方
ラス・マリスマス
ラス・マリスマス

  ***
 1980年 長月20日
36年間のフランコ独裁体制が終わって5年

水田地帯の農道で立ち往生する
2人の刑事
ベテランのハビエルと若いラウール
トラクターを拾い町へ

町はお祭り

 *
2人は行方不明者の捜索に来た
エストレヤ17歳とカルメン16歳の姉妹

最後の目撃は3日前の町境
姉妹がシトロエンに乗るところを隣人が見た

2人は尻軽で有名だった
父親が厳しく町を出たがっていた

 *
ラウールは気が強く憲兵にも盾をつく
その性格が仇となり
首都マドリードから左遷された

ハビエルは要領よく振る舞うタイプ
時には賄賂も貰う

 *
ラウールとハビエルは
姉妹の家を調べる
両親に話を聞く
"プンタル"で渡船業を営む父アントニ
 彼の車もシトロエン
と、母ネレア
2人は預金通帳と服を持っていった
ネレア・バロス

ネレアは夫に隠れて
刑事に焼け残ったネガを渡す
姉妹はヌード写真を撮られていた

 *
女友達から話を聞く
アナなど5人
アナ・トメノ

女の子たちのほとんどが
田舎を出たがっている
姉妹には
真夜中にお祭り会場の駐車場で会い
町の境まで一緒に帰り別れた
彼氏はいなかった

アナの彼氏キニが迎えに来る

 *
目撃した隣人にも話を聞く
シトロエンの運転手は知り合いのようだった
姉妹は談笑していた

 *
ラス・マリスマスはスペインで一番の水田地帯
国内の40%の米を生産し
収穫期には日雇い労働者たちが押し寄せる


 *
姉妹の父アントニに連れられ
川の漁船で暮らす霊能者アンヘリタの話を聞く
"農場の廃屋に娘たちが"

アンヘリタは
刑事ハビエルに死の影を見る

 *
農場の廃屋近くの井戸から
ストッキングの入った財布が見つかる

 *
近くの草むらを捜索
見つかったのは密漁者ヘススだけ
事件に関係なさそうだが
この辺の地理には詳しい


見逃されたヘススは
その帰り
湿地近くの水田で
少女の遺体を発見する
マシューランド

遺体は行方不明の姉妹と判明

妹は
乳首を切り取られ
複数の刺し傷
左手は焼かれている

姉は
首回りと腹部 胸部に切り傷
左手の指3本が切断

2人とも膣に
レイプ痕らしき裂傷

水に漬かって2日経つ

どこかで殺され
車で運ばれ
ここに捨てられた

 *
捜査を進める2人
他にも似たような少女の失踪事件が・・・



   マシューランド



   スペイン語のスペイン映画の邦題を
   なぜ、カタカタ英語にする?
   カタカナにしたいなら
   「ラ・イズラ・ミニマ」

   "マーシュランド"が
   湿地帯の意味だなんて知らなかったし
     知らない僕が悪い?
   分かりやすく
   "湿地帯"じゃだめなの



   スペイン国内で最も有名な映画賞のゴヤ賞で
   史上最多10部門受賞

   そこまで凄いかといえば
   ちょっと貰い過ぎの気もするが


   少女殺人事件の闇を追う
   重い暗くじめじめした
   サスペンス・ミステリー

  
 ハビエル・グティエレス



2014年 スペイン映画 104分 制作費560万ドル
 ゴヤ賞 作品賞、監督賞、脚本賞、主演男優賞、新人女優賞、
     作曲賞、撮影賞、編集賞、美術賞、衣裳賞受賞



   スペインの米の生産量は
   日本の1割程度
   日本で最も米の生産量の多い新潟の
   1割増しほど

   ラス・マリスマスでの米生産量は
   日本の第10位青森県とほぼ同じ

   僕の故郷信州は日本で第12位
   ラス・マリスマスの7割程度

   東京・神奈川・大阪
   都会で生産量が少ないのは分かるが
   意外なのは
   信州の隣の山梨県が全国で第43位  
   信州の1割程度しか米を生産していない