" ゼウスの法廷 "
監督 高橋玄
出演 小島聖 *判事の婚約者 ▷被告人
野村宏伸 *司法研修所教官 ▷弁護人
宮本大誠 *判事 ▷検察官
川本淳市 *聖の浮気相手 ▷被害者
吉野紗香 *聖の同級生 ▷証人
塩谷瞬・椙本滋 *判事、聖の婚約者▷裁判官
風祭ゆき *塩谷の母
出光元 *判事部長
ゼウス Ζεύς
ギリシャ神話における
オリュンパス十二神ら
神々の王にして
全能の神
雷を支配する天空神でもあり
弱者を救い
悪を罰する正義の神とされる
夜中自宅で
判決文を作る塩谷
裁判所へ
塩谷は判事補
***
塩谷は出光判事部長の仲人で
聖と交際中
結婚式の日取りとかはこれから
何せ判事補は忙しい
塩谷は次の移動で刑事部に移る
そこで特例判事補として単独事件を担当する
益々忙しくなる
*
役人気質の宮本判事
長い物には巻かれる
*
風呂上がりの聖
化粧水を塗る
パジャマのボタンを2つ開けて
胸の谷間をチェック
香水を振りかける
婚約者塩谷は裁判資料を作るのに忙しい
でも、聖の生理は昨日終わったので
せわしなく子作り
聖はちょっと痛いんですけど
塩谷はすぐイって仕事に戻る
民事陪席判事の塩谷でさえ
常に250件の事件を抱えている
1ヶ月の書類案件が
定数に間に合わなければ赤字
人事考課で大きな差がつく
判事の妻になるなら
そのあたりの事情に思料が必要
*
司法研修所
若手判事に講義する野村教官
判例は然るべき判断のモデルであり
それを逸脱することは誤審を招く
異論のある者はいるか?
*
判事vs検事の親睦ソフトボール大会
判事の監督は出光判事部長
もちろん塩谷も参加
最高裁主席調査官も見学
判事と検事は共に国家公務員
迅速な裁判を行うために
常日頃からの信頼関係が大切
*
聖はメディア研究会の同窓会
権力の不条理追求がメディアの本分
仲の良かった同級生紗香も出席
渋い顔で斜に構える川本
権力の身内になる聖が不満?
昔、聖と付き合ってた?
付き合ってた
聖が捨てた?
川本は今でも聖が、好き?
*
塩谷は刑事部に移る
*
塩谷は先輩野村と食事
開かれた司法を考える若手判事中心の研究会
"風鈴の会"、要するに反主流派の会
に、誘われる
*
塩谷は忙しい
結婚の日取りは決まらない
堅苦しい判事絶対主義者
まるでゼウス
聖は婚約に疑問を抱く
また川本と会う
焼け棒杭に火が付く
*
なんだかんだ
ありまして
*
聖は川本の二股?を知り
もめて
川本は階段から落下し死亡
聖は重過失致死罪で起訴される
*
塩谷は聖の裁判の
担当判事を申し出る
東京地方裁判所長を脅し
強引に担当判事になる・・・
主役の判事補
演技は塩谷瞬
声だけ椙本滋
2人でひと役
裁判官は裁判所に於いて
全能の神である
日本の裁判は推定有罪の原則で裁かれ
そのの多くは茶番で
有罪率は99.9%
判検交流はあっても
判弁交流はない
裁判官は検察官の主張を全面的に信用する
何故なら検察官は間違った事は言わないから
それに疑いだしたら裁判に時間がかかる
裁判に時間をかけたらノルマを守れない
有罪率の低い判事は出世できない
警察が逮捕した被告を無罪にすると
警察との信頼関係を失い
いざという時警察は守ってくれない
法律と正義が同じだと
勘違いしてはいけない
例えば
1945年までは
戦争に行って人を殺す事が法律で義務だった
法律は時代によって
都合よく変えられる
日本司法の矛盾を描く
社会派サスペンス
法廷で初めて知る
婚約者の素顔
2014年 日本映画 136分
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