" EL SUR "
= 南
監督 ビクトル・エリセ
出演 オメロ・アントヌッティ
イシアル・ボリャイン
秋 1957
早朝
ベッドで目覚めるエストレーリャ15歳
母の慌てる声
父オメロがいなくなった
エストレーリャは枕の下に
黒塗りの小箱を見つける
中には父のダウジング用ペンデュラム
父はもう戻らないと予感する
*
*
エストレーリャが生まれる時も
オメロはダウジングで女の子だと予言した
エストレーリャたちはよく引っ越した
彼女が7歳の時、父が職を得たのは
北の城壁に囲まれた川沿いの町だった
郊外に借りた家は"かもめの家"と呼ばれていた
父は医者で
市街の病院へバイクで通っていた
父は生まれつき霊力があった
時々屋根裏に籠りダウジングの研究をしていた
屋根裏には誰も入れなかったが
ある時エストレーリャは
ダウジングの仕方を習った
父はダウジングで
水脈を見つけたこともあった
父の家は南だったが
祖父と仲が悪く
若い頃に出たきり戻らなかった
エストレーリャはまだ行ったことのない
父の故郷、南に思いを馳せる
*
5月のある日
エストレーリャの初聖体拝受のため
南から父の母と父の乳母が来る・・・
ゆったり、ゆっくりの映画
失踪した父の思い出
特別なことは何も起きない
ダウジングとか
霊能力とか
ほとんど関係ない
1983年 スペイン映画 95分
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