" СTAЛKEP "
= 危険な場所への冒険者、またその案内人
監督 アンドレイ・タルコフスキー
原作 ストルガツキー兄弟
出演 アレクサンドル・カイダノフスキー
アリーサ・フレインドリフ
アナトリー・ソロニーツィン
薄暗いカフェ
コーヒーを飲む男
***
何だったのか?
隕石の落下か?
宇宙からの生命体か?
宇宙からの贈り物か?
20年前
ある地域の村が突然全滅した
軍を送ったが誰も戻って来ない
そこで非常線を張り立ち入り禁止とした
しかし
そこに行けば願いが叶うと噂が流れた
軍は警備を強化した
そこは"ゾーン"と呼ばれた
*
ベッドで眠る
母親、少女、父親
そっとベッドから出る父親
母親も起きる
夫の行動を咎める
夫は定職に就かず
ゾーンに取り憑かれている
妻の制止を振り切り家を出る
*
この世界は退屈でやりきれない
テレパシーやUFOなど存在しない
何も存在できない
融通のきかない法則が存在を許さない
例外を許さないから法則が成り立つ
UFOは希望の幻影に過ぎない
我々は退屈な時代に住んでいる
中世には精霊が住み神がいた
ゾーンは超文明の延長か
退屈なだけか
*
父親は通称"ストーカー"
ゾーンへの案内人
ストーカーは"作家"から
ゾーンへの案内を頼まれる
ストーカーは彼をカフェへ連れて行く
カフェにはもう一人の依頼人"教授"
*
ストーカーは2人を連れ
軍の警備を強行突破しゾーンに入る
3人はトロッコに乗り
奥へ進む
そこまでは軍も追って来ない
ストーカーの師ジカブラスは
ゾーンから帰ると突然大富豪になったが
その1週間後、首を吊って死んだ
ストーカーは何度も投獄され
生まれた子供は奇形児だった
振動を続けなさい
あなたの心に生じたその響きを
情熱と称するものは
魂の力ではなく魂と外界の摩擦
気を満たし脆弱であれ
幼子のように弱くあれ
弱いことは偉大で
強いことは無価値
作家と教授はストーカーの案内で
幸福を求め
ゾーンの深部"部屋"へ向かう・・・
日本公開当時
映画館で見て寝ちゃった
覚えているのは
水たまりと
コンクリートの壁と
ラストシーンくらい
改めてDVDで鑑賞
前半1時間6分が第一部
後半1時間36分が第二部
第一部と第二部は連続し
分けた意図は分からない
長いから適当な別けただけ?
SFではあるけど
画面に映るのは
湿った田舎の風景
主な出演者は
禿げたおっさんが3人
目に見えない罠が仕掛けてあるようだが
目に見えないので
あるかないか分からない
似たような映像の長回し
ゆったりとした静かな音楽
ゆっくりした長い長いセリフ
3人はゆっくりゆっくり進む
話しもゆっくりゆっくり進む
ひょっとしたら
すごい芸術作品なのかもかも
心と時間に余裕のある時に
1979年 ソ連映画 162分 制作費3万ドル
1981年 日本公開
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