監督 岡本喜八
原作 筒井康隆
出演 古谷一行
神崎愛
岡本真実
殿山泰司
本田博太郎
タモリ
財津一郎
1861年 南北戦争、始まる
1863年 リンカーン奴隷解放宣言
1865年 南北戦争、終わる
解放された黒人奴隷ジョーは
トロンボーン１つで彷徨う
兄と従兄と叔父に再会
３人はニューオリンズへ行き船で
故郷アフリカさ帰る計画
でも船賃高けえ
楽団やって稼ぐべえか
楽団さいっぺえ
すかも
流行ってるのはジャズ
やったことねぇけんど
練習あるのみ
ちんどん屋か
*
んで
メキシコ人にだまされよって
乗った船は香港行き
それから、四ヶ月、船の中
気づかねえ
んでも
ジャズはうまくなる
それから、また、四ヶ月、船の中
船さ西に進んどる
だまされたと気づいた叔父さん熱出して死亡
愛用のクラリネットはリードが擦り切れて鳴らず
それから、またまた、四ヶ月
３人は船からぬげ出す
*
日本駿河ノ国庵原藩
黒人３人
難所、親知らず子知らずに漂着
ええじゃないか
ええじゃないか
藩主 海郷亮勝
わかるわかる
ええじゃないか
徳川治世も二百と六十余年
飽き飽きあきあき
いらいらイライラ
たかだか一万三千石
城は老朽化
世の中は
開国がどうとか
大政奉還がどうとか
西郷隆盛暗殺がどうとか
藩内は
不作不漁政情不安
民は貧窮、自殺急増
*
家老九郎左衛門
今日もまた問題山積
殿のご決断を仰ぐ
１つ
庵原城に薩摩のいも侍来る
京より江戸へ向かう西郷隆盛の使者と名乗る者
殿へのお目通りを願う
２つ
黒船からと見られる小舟漂着
中には半死半生の黒んぼう３名
ご時世柄、関わるは厄介かと
３つ
奥方が佐幕か倒幕かはっきせいと息巻いてる
古谷は養子の身
耐え難きを耐え忍び難きを忍ぶ
奥方は江戸屋敷なれど
城内には義妹愛と真実
２人とも頭は柔軟
*
海郷、西郷の使者に会う
この辺りの東海道は難所多し
安全な近道に城が建つ
是非城内を通らせて欲しい
*
海郷の息抜きは篳篥
篳篥はくつわむしのようで
近くでは聞きたいないし
下手に吹かれるといたたまれない
*
黒き者に関して本家のご意向は
人知れず処分せよ
殿は好奇心旺盛
黒き者に是非会いたい・・・
非常の折に
どたすたどたすた
朝から晩まで
どたすたどたすた
何でも御座れの
どたすたどたすた
薩長軍も通る
幕府軍も通る
ええじゃなすか
ええじゃないか
やがて日本の夜は明ける
幕末はちゃめちゃ
ナンセンス・コメディ
1986年 日本映画 84分
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