「 悪い奴ほどよく眠る 」 | 0・・映画toほげほげ

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♪ ほげほげたらたらほげたらポン ほげほげたらたらほげたらピー ♪
★映画のほげほげ等、気まぐれ備忘録★

  " 悪い奴ほどよく眠る "


監督 黒澤明
出演 三船敏郎
    森雅之
    香川京子
    三橋達也
     志村喬
     西村晃
     加藤武
     藤原釜足


土地開発公社 森副総裁の娘
京子の結婚式

式場から披露宴会場へ向かう新郎新婦
京子は足を引きずる、時々よろける
倒れそうになった京子を支える兄達也


式場に押し寄せる記者たち10人余り
目当ては来賓、大手建設の社長と専務

大手建設にガサ入れがあって
三浦経理担当が引っ張られた


捜査二課の刑事も2人来る

土地開発公社の
契約課藤原課長補佐が連行される

大手建設と開発公社の贈収賄?


披露宴が始まる
土地開発公社契約課藤原課長補佐の代わりに司会をするのは
土地開発公社契約課西村課長


新郎は土地開発公社森副総裁の秘書、三船
秘書になったのは婚約してから

三船は達也の友人
達也は評判のドラ息子
三船の素性を記者は知らない


参列する土地開発公社管理部長の志村
西村に耳打ちされて顔色が変わる


5年前にも
庁舎新築にからまる不正入札があった
当時の土地開発公社契約課課長補佐がビルから飛び降り自殺し
ウヤムヤになった
その時の土地開発公社局長が今の森副総裁
志村・西村が部長・課長だった


土地開発公社管理部志村部長が乾杯の発声
大手建設社長が祝辞のいの一番
しどろもどろ

新郎友人代表、花嫁の兄達也の祝辞
 ずけずけ
三船の興信所の調べを親父は気に入らなかった
三船はちっぽけな自動車商会をやっていた
そこで車を買って知り合った
彼は今どき珍しい正義感である
立身出世のための結婚ではないと信じている
妹を不幸せにしたら殺すぞ


運ばれてくるウェディング・ケーキ
新築庁舎のレプリカ
自殺のあった窓に刺さる一輪のバラ

その後の調べでも
送り主は皆目分からん

   *
  2月
 大手建設の押収書類、トラックに四台
 藤原課長補佐、送検
  2月15日
 疑惑の的、契約工事費、総額百二十億
  2月28日
 入札前に宴会十数回
 捜査線上に料亭、"初船"の女将参考人に
 大手建設さまは上顧客
  3月1日
 難航続ける傍証固め
  和田課補、なおも黙秘
  検察側拘置延長求む
 藤原・三浦氏拘置満期迫る
  窮地に立つ検察陣
   *

取り調べを受ける公社藤原契約課課長補佐
大手建設の落札額は予定価格の120億
90億で入札した会社は難題吹っ掛けてハネた

料亭"初船"に出入りした間接的証拠もある
西村課長・志村管理部長・森副総裁と一緒に
初船の支払いは大手建設

黙秘を続ける藤原
大手建設三浦経理担当も黙秘


検察には宛名不明の密告文が度々届く
決定的証拠にはならないが
いいところを指してくる

土地開発公社契約課課長補佐藤原は出される
大手建設経理担当三浦も出される

大手建設の帳簿から
使途不明の支払金が2300万ほど出ている
大手建設経理担当三浦は令状を背任に切り替えて再逮捕

逮捕状を受け取った大手建設経理担当三浦
顧問弁護士に"よろしく"と言われ
トラックに飛び込み死亡


行方不明の土地開発公社契約課課長補佐藤原
噴火口へ飛び込み自殺しようとする

止めに入ったのは、、、


そして
藤原の遺書が地獄谷で発見され
自殺したと報道される

また贈収賄事件が闇に?


父を疑う達也
父を信じる京子・・・



   三船敏郎



    赤穂浪士の昔から現代まで
    アホな上司に忠義立てする精神
    変わらない


    贈収賄で利益を貪るのも
    "お前も悪よのう"の昔から現代まで
    変わらない



  贈収賄事件にからむ
  複雑な人間関係

  男の復習にからむ
  サスペンス・ミステリー



  脚本がうまく
  途中までは面白かったが

  三船は何者か?
  もうちょっと引っ張っても良かった
  どんでん返しもない
  後味もすごく悪い
  



     NHKの野生動物ドキュメントで
     親が子供に
     獲物を獲るためのだまし技を教えてて
     子供はなかなかうまくだませなくて
     "がんばれ"、みたいなコメントが流れてた

     NHKもだます側を応援してる


     だましは生きるために必須
     だまされたら食われて死ぬ



     世の中って
     そんなところ?


 香川京子


1960年 日本映画 150分