監督 平川雄一朗
原作 辻村深月
出演 松坂桃李
樹木希林
佐藤隆太
桐谷美玲
橋本愛
大野いと
遠藤憲一
本上まなみ
八千草薫
電車で通学、桃季
電車で通勤、佐藤
*
自転車で通学
高校生の愛と いと
２人は演劇部、今日も朝練
いとの憧れは桃季くん
桃季くんは愛と同じクラス
お願い、紹介して
*
桃季は祖母希林と２人暮らし
桃季は夜の公園で遠藤と会う
２人は初対面
桃季が予想に反し若いので戸遠藤は惑う
桃季はツナグ
死んだ人間と生きた人間を会わせる窓口
報酬は受け取らない
遠藤が会いたいのは薫
１年前に他界した母親
土地を売りたいが権利書の場所が分からない
ツナグは
依頼された死者に会い交渉し
面会の段取りを整える
死者に会えるのは１回だけ
死者が拒否することもある
その場合も１回とされる
*
希林は最近、体調が悪い
病院で偶然、佐藤に出会う
佐藤の中に何かを見る
ちょっと心配
でも大丈夫、たぶん大丈夫
*
遠藤は母の病名を誰にも言わなかった
母本人にも息子にも言わなかった
息子はそれが不満
生きているうちに知っていれば
違う接し方もできたのに
遠藤の母薫が会うことを了解した
死者と会えるのは月の出る夜
満月が最適
会う日時と場所が決まる
*
本当のツナグは希林
ツナグになって50年
桃季はまだ見習い
いずれ希林からツナグを引き継ぐ予定
まだ、死者に会ったことがない
祖母希林の話も半信半疑
桃季の父と母まなみは
彼が幼い頃、２人だけで死んだ
どちらかと会って話を聞くべきか
*
佐藤は美玲が忘れられない
失踪して もう７年
*
演劇部では次期演目の主役選び
愛が立候補、いと も予想外に立候補
*
満月の夜
桃季は遠藤と母薫の面会場所へ
先に待っていたのは
まるで生きているかのような薫・・・
**
オーディションの結果
演劇部顧問は主役に いと を選ぶ
愛は いと が憎くと思う
死ねばいいと思う
*
佐藤は過労で体調が悪い
希林は病院で再び佐藤に会う
あなた、会いたい人がいるんでしょ
*
いと が通学途中に交通事故に遭った
運ばれた病院で死亡した・・・
**
桃季は佐藤と会う
佐藤は９年前に20歳の美玲と出会い
２年で婚約したが
旅行に出たまま帰って来なかった
実家の住所はデタラメだった
生きているならそれでいいが・・・
**
やがてツナグを引き継ぐ桃季
ツナグを引き継げば
自分の望む死者とは会えなくなる・・・
死んだ後にこの世に残った
かけらや記憶や
そんなものをかき集めて
１人の形にしたみたいな
死者の魂と思ってるものは
そんなものかも知れない
残された者には
他人の死を背負う義務がある
どうしようもなく
わがままで悲しくても
残された者は
図太く生き続ける義務がある
死者との語らいには
生きる者への暖かい眼差しが
あふれていた
2012年 日本映画 129分
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