監督 板尾創路
出演 浅野忠信
石原さとみ
前田吟
板尾創路
戦後間もない日本
満月の夜
顔に深い傷を負った帰還兵板尾は
ふらふらと寄席に入る
下手が「子ほめ」を演じている
下手の後
板尾はふらふらと高座に座る
何もしゃべらない
引っ張り下ろされる
寄席から叩き出される
板尾のふところからお守りが落ちる
それは浅野が持っていたお守り
浅野は落語家前田の弟子
前田の娘さとみは浅野の許嫁
さとみは板尾を浅野だと思い込む
浅野は戦死したと思われていた
前田師匠の家に連れて来られた板尾
何もしゃべらない
戦争のショックによる
健忘症と診断される
板尾は浅野として
前田師匠の家で暮らし始める
そして
浅野が帰って来る
板尾と浅野は戦友だった・・・
古典落語「 粗忽長屋 」がモチーフ
長屋の粗忽者が
行き倒れの死体を
親友と勘違い
勘違いされた粗忽者は
自分が死んだと勘違い
死んでいるのは確かに俺だ
じゃあ
生きてる俺は誰だろう？
板尾は
ほとんどしゃべらない
浅野も
ほとんどしゃべらない
古典落語がモチーフ
でも
喜劇ではない
生きている自分は誰か？
根源的命題を問う？
シュール？
不条理？
よく分からん
2012年 日本映画 102分
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