comandante = 司令官
キューバにおけるカストロの呼称
監督 オリバー・ストーン
出演 フィデル・カストロ
オリバー・ストーン
2002年
オリバー・ストーンは
カストロへの取材を敢行
フィデル・カストロ
1926年
キューバの農場主の子として生れる
1931年
サンティアーゴ・デ・クーバに移り住む
1936年
フルヘンシオ・バティスタが
キューバの政権を握る
1945年
ハバナ大学に入学
革命反乱同盟に加入
1948年
ミルタと結婚
その後不倫問題により離婚
1953年
アメリカによる半植民地状態に反発し
仲間とともに蜂起するが投獄される
1955年
釈放後メキシコヘ亡命
1956年
メキシコからチェ・ゲバラらと共に
再びキューバヘ渡りゲリラ戦を再会
**
副大統領だったニクソンと会談した
農地改革を語るだけで共産主義者扱いされた
彼は偽善的な政治家で
虚栄心の強い男という印象を受けた
**
1959年
- キューバ革命 -
カストロ軍がバティスタ政権を倒す
カストロはキューバ首相になる
**
当時のキューバ国民の非識字率は３割
６割が読み書きに問題があった
１割の者にしか一般教養がなかった
３万人しか大学を卒業しなかった
今は70万人以上が大学を卒業する
**
アメリカ資本の土地と産業を国有化する
1961年2月
アメリカはキューバとの国交を断絶
キューバとの貿易を全面禁止する
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キューバは市場を失い非常に困っていた
ソ連の援助には感謝している
*
ソ連はアメリカのキューバ侵攻計画を知り
我々に連絡してきた
我々は彼らから武器を購入した
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4月
アメリカがキューバへ侵攻
キューバは３日間でこれを撃退
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ケネディはあまり経験がなく組織に頼っていた
*
キューバの旗をつけた航空機が奇襲してきた
この事実は国民の中に怒りを引き起こす大きな要因だ
道徳観を持たない者は他人の批判をできない
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この後カストロは
共産主義に傾く
1962年
キューバ危機
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我々が恐れたのは
この国を放射線で汚染してしまうことだ
誰も核戦争を行なおうとは思わない
*
アメリカ人はこんなふうに言っていた
共産主義政権のキューバは
合衆国の安全を脅かす存在だと
その言葉は使われるたびに効力を発揮した
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1963年
ケネディが暗殺される
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照準器付きの銃で、あの距離で
的に当てるのは難しい
あんなに何度も発砲できるはずがない
陰謀の可能性が非常に高い
**
1965年
初代中央委員会第一書記に就任
1974年
アンゴラ内戦に軍事介入
1976年
首相を辞任
1980年
ダリアと再婚
1988年
アンゴラから撤退
1991年
ソビエト連邦崩壊
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ゴルバチョフの意図したことは非常によかった
あの国は破壊ではなく向上が必要だった
*
エリツィンの酒の量は半端じゃなかった
*
フルシチョフとは気があった
彼は非常に抜け目のない農民だった
**
1999年
14人のグループが
小舟でアメリカへの亡命を試みるが
嵐により船は転覆
タイヤチューブに乗せられた
エリアン・ゴンザレス11才他2名が
フロリダに流れ着く
キューバにいたエリアンの父親が
カストロを通してアメリカへ
息子の引き渡しを要求
キューバ・アメリカ間のの政治的闘争に発展
翌年エリアンはキューバへ帰された
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人々の支持には満足感を覚えるが
少年の事件を機に市民運動が発生し始めた
その規模は革命直後よりも大きい
*
この10年、ほとんど映画館に行っていない
私は常に忙しいし休暇もない
アメリカ映画はビデオで見る
*
ソフィア・ローレンはお気に入り
ブリジット・バルドーのファンでもある
チャップリンの作品はどれももう一度観たい
*
私は無神論者だ
人が作り上げたものはすべて信じない
*
宗教を悪い主義主張に利用するなら
その時宗教はアヘンになる
*
世界はますます混沌とした状態になっていく
武力によって世界の秩序を築くことなど
絶対に不可能だ
軍事力で世界の問題は解決できない
*
現在の秩序を維持するのは不可能だ
*
早く新しい秩序に到達すべきだ
到達が遅れれば人類は消滅の危機に陥る
自然には限りがある
限りある資源を浪費し続けて
自然を破壊することは許されない
単純な算数ができれば分かる
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"独裁者"を定義できる者は？
独裁者であることは本当に悪か
国民への抑圧はなかったはずだ
エビータと比較されても不快には思わない
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生涯自分の仕事をし任務を遂行してきた
私は自分自身の独裁者であり
国民の奴隷だ
それが私だ
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インタビューに
ニュース映像、キューバの風景を加えた
ドキュメント
カストロは
2011年まで46年間第一書記を務め
健康問題を理由に退任
弟ラウルが跡を継いだ
カストロは
首相時代を含め
国のトップに48年間君臨していた
それは国民の意志だったか
それとも恐怖政治だったか
アメリカ映画だが政治的理由により
アメリカでは劇場公開されなかった
2003年 アメリカ/スペイン映画 99分
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