" THE THIN RED LINE "
監督 テレンス・マリック
原作 ジェームズ・ジョーンズ
撮影 ジョン・トール
音楽 ハンス・ジマー
出演 ショーン・ペン
ジム・カヴィーゼル
ジョージ・クルーニー
ジョン・キューザック
ウディ・ハレルソン
イライアス・コティーズ
ニック・ノルティ
ジョン・C・ライリー
ジョン・サヴェージ
ジョン・トラボルタ
美しい森と海に囲まれて暮らす島民
彼らの生活にとけ込むジム
ジムは軍人
のどかなある日
村の沖に米軍哨戒船が現れる
船の中で
ジムに小言を言うベン軍曹
ジムは脱走の常習犯
ペンはC中隊の先任軍曹
ジムに懲戒部隊行きを命じる
負傷兵を担架で運ぶのが仕事
1942年
日本軍はガダルカナル島に飛行場を作った
米軍はそれを脅威と判断した
ニック中佐は叩き上げの軍人
軍人としては引退を考える年だが
ようやくC中隊を率いるまでになった
トラボルタ准将から上陸を命じられれば
命をかけて成果を上げねばならない
島へ向かう軍艦の中の兵士
それぞれの思い
近づく恐怖
8月7日早朝
上陸用舟艇に移り島へ
日本軍のほとんどは眠っており
ほぼ無抵抗で上陸に成功
奥へ奥へ
静かな行軍
運ばれて来る負傷兵
兵を介護するジム
米軍兵は高地を目指す・・・
昔、イングランド軍の軍服は赤く
整列した姿を遠くから見ると
細い赤い線のように見えた
映画に登場するのは
アメリカ兵と日本兵
シン・レッド・ラインとは
直接関係がない
ガダルカナル島の戦いを描いてはいるが
歴史を描いた映画ではない
誰が主役とも言えず
戦闘シーンが主題でもない
自然があり人間がいて争いがある
アメリカ兵がいて日本兵がいて怒りはない
あるのは命令と
アメリカ兵の恐怖と日本兵の恐怖
生と死の狭間を歩きながら
心は哲学者のように呟く
おれたちの世界は
自滅にまっしぐら
人間は目をつぶり
必死で自分を守る
それしかできない
神よ、私の目を通して
あなたが造ったものを見るがいい
静かに反戦を訴える作品
1998年 アメリカ映画 170分 製作費5,200万ドル
ベルリン国際映画祭 金熊賞受賞
NY批評家協会賞 監督賞、撮影賞受賞
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