監督 ルイス・ブニュエル
出演 フェルナンド・レイ
ステファーヌ・オードラン
ジャン=ピエール・カッセル
デルフィーヌ・セイリグ
ポール・フランクール
ビュル・オジエ
レイ、ポール・デルフィーヌ夫妻、ビエル4人が
ジャンの邸宅へ晩餐に訪れる
ところが
ジャンは日を間違えて留守
彼の妻ステファーヌも誘って5人でレストランヘ
ところが
レストランは経営者が替わっていた
とりあえず中へ
客は他に誰もいないが
料理を注文しようとすると
奥で女性のすすり泣く声
何事かと聞けば
今日突然死んだ店の主人のお葬式
5人は店を出る
日が変わって
ミランダ共和国大使館
レイ大使の部屋をジャンとポールが訪れ
食事の約束を取り直す
窓の外に美人を見つけ
レイは彼女のぬいぐるみを銃で撃つ
その女はミリンダ国のテロ組織の女兵士
ポールはレイからコカインを買う
レイ、ポール夫妻、ビエル4人が
ジャンの邸宅を訪れる
ところが
ジャン夫妻は突然欲情に襲われ
庭影に走り去り事を始める
コカインの売買を密告されると
勘違いしたレイとポール
4人はあわてて帰る
その後訪れた司教
庭師として働きたいと言い出す
別の日
また4人はジャンに晩餐へ招待される・・・
6人で食事をしようとすると何かが起きる
その合間に語られる不可思議で無意味な話
人間の営みの中で起る不条理な出来事
ブニュエルが得意とする風刺コメディ
連鎖しつつも終結しない矛盾した夢世界
体系化された型に注ぎ込まれる無秩序と狂気
壁の隔ては破壊され無秩序が入り乱れる
基準もなく全てが逆の世界が作られる
人々は目に見えない束縛に縛られ
前進せず堂々巡り、装飾と儀式だけ残される
一度歯車が狂うと 自己防衛に懸命になり
伝統を固持するための見せかけにする
無意味な会話にも 耳を貸すふりをする
彼らは死に向かって歩き続ける
否定をしても忘れようとしても
その歩は止められるはずもない
僕らは今日も生きている
斜め外れて眺めて見れば
シュールでリアル
意味なく楽しく馬鹿げた世界
![$0・・映画toほげほげ-ブルジョワジーの秘かな愉しみ](https://stat.ameba.jp/user_images/20110523/13/marumaruhiko/68/37/j/t02200129_0800046811245831413.jpg?caw=800)
1972年 フランス映画 102分
全米批評家協会賞 作品賞、監督賞受賞
アカデミー賞 外国語映画賞受賞