監督 新藤兼人
出演 原田大二郎
乙羽信子
大地喜和子
平井岐代子
高杉早苗
1968年に実際にあった連続射殺事件
1968年10月
永山則夫は
横須賀米軍基地内の住宅に忍び込み
拳銃を盗む
1965年3月
永山は青森の中学を卒業し
集団就職で上京
渋谷の大きなフルーツパーラーに就職する
希望に胸膨らませる永山
世は学生運動真っ盛り
でも、どこも仕事は厳しい
1ヶ月過ぎると同僚が
ポツリポツリと辞めだす
1965年9月
永山もパーラーを辞める
アメリカに憧れ船に侵入しようとし補導される
兄のアパートに居候し肉屋に勤める
居候は肩身が狭いので半年ほどで出る
その後、職を転々
どれも長続きしない・・・
1968年10月
永山則夫は
横須賀米軍基地内の住宅に忍び込み
拳銃を盗む
1968年10月11日
永山はプールに侵入しようとした所を
ガードマンに呼び止められ
もみ合いとなった末、射殺・・・
1949年
則夫は8人兄弟の7番目として
北海道で生まれる
父が定職に就かなかったため
家は貧しかった
1955年
貧困に喘ぐ家族は
母の実家がある青森に引っ越す・・・
1968年10月12日
京都に逃げた永山
1968年10月14日
野宿を咎めたガードマンを射殺・・・
母は行商をして生活費を得る
1962年
則夫が中学生の時
放浪していた父が死亡
1965年
担任の薦めにより東京での就職を決める
1968年10月21日
永山は故郷北海道へ渡る
1968年10月26日
金銭強奪目的でタクシー運転者を射殺
1968年11月3日
妹が働く名古屋へ逃げ
1968年11月5日
そこでタクシー運転手を殺害
1969年4月7日
新宿で警官から職務質問を受け
拳銃の所持により逮捕される
両親の生い立ちから
永山が犯行に及ぶまでを
取材を基に描いた
ドキュメンタリ風映画
田舎を忌み嫌い
東京に憧れた青年は
安易な夢に踊らされて
現実を踏み外した
集団就職した人の半数以上が
職場に定着しなかった
永山の死刑は1997年に執行された
1970年 日本映画 119分 白黒
モスクワ国際映画祭 金賞受賞