「 切腹 」 | 0・・映画toほげほげ

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♪ ほげほげたらたらほげたらポン ほげほげたらたらほげたらピー ♪
★映画のほげほげ等、気まぐれ備忘録★

  " 切腹 "


監督 小林正樹
脚本 橋本忍
音楽 武満徹
撮影 宮島義勇
出演 仲代達矢
   石浜朗
   三國連太郎
   丹波哲郎
   岩下志麻


  井伊家 覚書
 寛永庚午七年(1630)五月三十日 晴れ
 申の刻(午後4時)に至り
 元 芸州広島 福島家の浪人と称する者
 表玄関に訪ね来る

浪人の仲代
主家の没落が元和五年(1619)
それより細々暮らしを立てる傍ら
再度の主取りを望んだが思うに任せぬ
潔く腹掻っ捌いて相果てようと
玄関先を貸してくれ、との事

そんな申し出は度々ある
申し出を受けた井伊家家老三國
一月の終わりにも福島家の浪人石浜が
同じ用件で訪ねて来た
その時の経緯を仲代に話す

 その手の浪人は腹を切るつもりなど毛頭ない
 体のいい ゆすり たかり
 某かの物を与えて引き取らせるのが習わし

 されど井伊家は赤備え勇武の家風
 家臣丹波は三國に案を授ける

 丹波は石浜に
 おもいのままにしてとらせる、と告げる

 青ざめ逃げようとする石浜
 井伊家家臣が取り囲み切腹を迫り
 すべてを古式に則り作法どおりの
 切腹の準備が整う

 石浜は貧しい浪人
 腰に差したるは竹光なり
 さりとて死なねば面子が立たぬ
 石浜は竹光を腹にねじ込む

話を聞き終えても
顔色一つ変えない仲代は・・・


  限られた空間と時間を舞台にしながら
  人間の心の奥底を覗かせる
  その緊迫感がすばらしい


  もとはと言えば
  腹を切る気もないのに
  腹を切ると言うのが悪い
  武士の風上にも置けない

  さりとて
  「武士の情け」の言葉もある
  
  
  武士のあり方を通して
  人間の生き様を描く


 $0・・映画toほげほげ-切腹


1962年 日本映画 108分 白黒
 カンヌ国際映画祭 審査員特別賞受賞
 ブルーリボン賞 脚本賞、主演男優賞受賞


  仲代達矢の娘役、岩下志麻
  $0・・映画toほげほげ-岩下志麻



  疑えば目に鬼を見る

  広島藩主 福島正則は元和五年
  洪水で損壊した広島城を無断改築した罪により
  改易を受けた