「 戦艦ポチョムキン 」 | 0・・映画toほげほげ

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♪ ほげほげたらたらほげたらポン ほげほげたらたらほげたらピー ♪
★映画のほげほげ等、気まぐれ備忘録★

  " Броненосец «Потёмкин» "


監督 セルゲイ・エイゼンシュテイン


 あらすじ、ネタバレ御免

戦艦ポチョムキン号の下層水兵が
 日本で捕虜になった方がいい飯食ってるぞ
と劣悪な労働環境に腹を立て反乱を起こす
神父を殴り倒し、上官を海に投げ捨る

オデッサ港に水兵反乱の噂が広がり
街の労働者が圧政者に対し反乱を起こす
 革命に殉ずるのは永遠の光栄なり
 皆はひとりのために
 ひとりは皆のために
しかし近衛兵により虐殺される

警察隊に大砲を撃ち込んだポチョムキン号は
艦隊に追われる
革命を呼びかけるポチョムキン号
艦隊が呼びかけに応じる
 革命万歳
 自由万歳


   "ポチョムキン" の響きが
   シリアスなイメージに
   結びつかなかった僕
   コメディを連想していた


  出来立てほやほやのソヴィエト社会主義共和国連邦が
  失敗に終わった第1次ロシア革命の20周年記念として製作した
  資本主義とキリスト教を敵とみなす
  共産主義プロパガンダ映画


   失敗を恐れずに
   社会主義の道を進もう!!

   でも結局、崩壊したね


  編集を意味するモンタージュ
  エイゼンシュテインは
  編集こそが映画の神髄だとして
  複数の異なる視点のショットを組み合わせ
  ショット自体の意味や美は残しながら
  新しい全体的な意味や美を生じさせる
  "モンタージュ理論"を確立した

   階段を落ちる乳母車
   赤ちゃんの泣き顔
   驚く人の顔
   火を吹くライフル
   乳母車の車輪

  オデッサ階段の虐殺シーンが特に有名


 $0・・映画toほげほげ-戦艦ポチョムキン


1925年 ソ連映画 75分 白黒 サイレント



    ロシア革命

  14世紀から勢力を拡大したモスクワ大公国
  17世紀の末、ピョートル1世の即位の時に国号をロシア帝国とする

  19世紀
  ロシアでは農民や労働者が悲惨な状況に置かれ
  国内市場も貧困を極めた

  19世紀末
  フランスの資本援助を得て重工業を推進
  資本主義が著しく発達する
  しかし企業は外国資本に占有され
  労働条件も劣悪だったため
  工場労働者を主体にマルクス主義運動が普及する

  1905年
  血の日曜日
  民衆が政治革命を請願してデモ行進中
  近衛兵が発砲、多数の死傷者を出す

  この事件を契機に第一革命が起る

  革命の成功を恐れたニコライ2世が
  国会の開設を約束
  革命は一時沈静化する

  1917年
  三月革命
  第一次世界大戦により国内は貧窮
  大規模な労働者のストライキ・暴動が起き
  労働者と兵士の代表によるソヴィエト(評議会)が組織される
  ニコライ2世が軍隊に捕えられ退位
  専制を行なってきたロマノフ王朝が崩壊する
  
  革命後 臨時政府が成立するが
  亡命していたレーニンが帰国
  社会主義共和国の建設を呼びかける

  十一月革命
  レーニンの指導の下に武装蜂起、臨時政府を打倒 
  ロシア社会主義ソヴィエト共和国の建国を宣言

  1918年
  レーニンは武力で議会を閉鎖
  プロレタリア一党独裁体制を樹立

  1922年
  ソヴィエト社会主義共和国連邦 成立