" 八日目の蟬 "
角田光代 著
2011年に公開された同名映画の原作
不倫相手の家庭に生まれた赤子を誘拐
母子を装い逃亡生活を続ける女性
犯人を母親と信じる子供
逃亡生活の果てに希望はあるのか
蝉を見て人間は思う
七年間、土の中で暮らし
地上で七日しか生きられないなんて
なんてかわいそうなの
人間を見て蝉は思う
こんな辛い世界で何十年も生き続け
死ぬまで土の下で眠れないなんて
なんてかわいそうなの
七日目に死ねず
八日目も生き残ってしまった蝉は
何を思い、何を見るのか
少女は思う
この世は見たくないことも多いけど
ぎゅっと目を閉じてなくちゃいけないほどに
ひどいものばかりでもない、と
罪は罪、明確な罪
裁かれないといけません
2007年 346ページ
行きつけの飲み屋さんで借りて来て読みました