監督 村野鐵太郎
原作 柳田國男
音楽 姫川せんせいしょん
出演 原陽子
隆大介
仲代達矢
江波杏子
役所広司
昔、
遠野郷の長者に玉依御前と呼べる一人の娘あり。
この娘、美しき馬を愛して厩舎に行きて寝ね、
ついに夫婦となる。
父これを悪みて馬を木につり下げ殺す。
娘、馬にすがりて泣けば、
たちまち娘を乗せたまま天に昇り去る。
後に娘は父に蚕を授け神になれりと言う。
オシラサマの御神体と言うは、
この時より成りたる神なり。
舞台は明治三十七年の遠野郷
春の光の中に、満開の桜の巨木が照り映え
桜の花が散りしきる
オシラサマのお祭りの日
オシラサマの嫁御になった
豪農佐々木家の一人娘、小夜
オシラサマのお祭りの日
兵役を終え帰ってきた
佐々木家の厩舎小作、武夫
武夫の家もかつては豪農であり
武夫と小夜は許嫁であったのだが
今は落ちぶれ婚約も解消された
しかし小夜の心は・・・・
小夜は村のしきたりに従うべきか
女として恋に生きるべきかを思い悩む
美しくも厳しい遠野の自然の中で生きる小夜を
民話と重ねて描く幻想浪漫映画
幾度この世に生れかわろうとも、
幾度あの世に死にかわろうとも
あの人は帰ってきます
わたしがきっと帰って来させます
1982年 日本映画 110分
イタリア・サレルノ国際映画祭グランプリ受賞
原陽子 と 隆大介