監督 トム・ティクヴァ
原作 パトリック・ジュースキント『香水 - ある人殺しの物語』
出演 ベン・ウィショー
レイチェル・ハード=ウッド
アンドレス・エレーラ
ダスティン・ホフマン
アラン・リックマン
時は18世紀のフランス
悪臭が渦巻くパリの魚市場で産み落とされ
母親に捨てられ
育児所で育った主人公ジャン
彼は希に見る鋭い臭覚の持ち主だった
ジャンはあらゆる匂いを嗅ぎ分け
匂いを嗅ぐことが唯一の楽しみだった
即ちジャンはキモい匂いオタクだった
苦しい幼少期を生き抜き、青年になったジャンは
この世でもっともいい匂いに出会う
それは若く美しい女性の匂いだった
彼はその匂いに惹かれ、いつまでも嗅いでいたかった
しかし、彼はキモかったので女性は逃げた
やがて、その才能を、
落ちぶれた香水屋に見いだされ
究極の香水を作る事に心血をそそぐ
しかし彼の求める匂いはなかなか作れない
なにしろ彼の求めていたのは、
若く美しい女性の匂いだったから
そこでジャンは匂いのエッセンスを得るため、
若く美しい女性を殺してゆく・・・
やっぱり美しい人からは香しい匂いがするらしい
ストーリーはかなりいい加減だけど
映像に力があるので見ていて飽きない
ジャンはただのキモい匂いオタクなのか
それとも、純粋な匂いの芸術家なのか
見ているうちに分からなくなる
気違いと天才は紙一重のお手本のような人
匂いオタクが残酷な天使になる大人のお伽噺
2006年 ドイツ/フランス/スペイン映画 147分 製作費5,000万ドル
ヨーロッパ映画賞 撮影賞、エクセレント賞受賞
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