今日は高機能自閉症の我が子が通う放課後デイについて。

放課後デイ選びでは7箇所見学に行き、現在2箇所のデイに通っています。


1つ目はいわゆる学習支援系の放課後デイA。

学習支援と言ってもお勉強を習うわけではなくて、学校で勉強するための前段階を習っています。

例えば


・椅子に座る姿勢

背筋を伸ばして、足の裏はぴったり床につける。先生がお話しているときは先生を見る。

・板書の練習

最初はマンツーマンで目の前の先生が持っている紙に書いてある事を自分のノートに書き写す練習→一番前の席で黒板の字を写す→黒板に書いてある文章の中から先生が指定した部分(赤で書いてある文章だけ、等)を写す…というようにスモールステップで練習。

・音読

自分一人でテキストを読む→二人一組になって交互に一文ずつ読む→クラス全員で順番に一文ずつ読む。


…という感じで学校での授業を受けるにあたって必要なスキルを教えて頂いています(上記のこと以外にも色々教えて頂いています)。

定型の子はたぶん何も言われなくてもさっと出来る事ばかりなんだと思うんですが、あっちゃんにはこれが凄くありがたいです。

板書にしろ音読にしろ、入学前はつまずくと正直思っていなかったんです。

幼稚園の時点で字は書けたし(ちなみに今の方が字がガタガタで間違いも多く困ってます…)、絵本も大好きでいっちゃんに読み聞かせしてくれるぐらいだったので…。

しかし入学後、一番困ったのは板書でした。

朝次の日の時間割を書く決まりなのに書かずにフラフラしている、それをクラスメイトに指摘されて泣く、厳しい先生だったので連絡ノートを書けるまでは休憩時間や体育もつぶされて一人板書…

居残りも続き不登校になりかけました。

字は書けるので板書が原因だとは思われず、やるべき事を理解できないとかやる気がないとか注意散漫だとか色んな風に解釈されましたが、今思えば板書が苦手なのが大きかったのかも…と思います。

この放課後デイAに通い始めて、板書が圧倒的に苦手だという指摘を頂いて、黒板を見て、それを覚えて、自分のノートに書くという一連の流れのどこかが難しいんだとやっと分かりました。

いわゆるワーキングメモリなんですかね?(未だにちゃんとは分かってない驚き

音読に関しては学校から指摘を受けたことはないんですが、放デイでは「音読苦手ですね、どこを読んでるか分からなくなるようです」と言われています。

小学校ではちゃんと出来ているのか?そんなことよりも伝えることが多すぎて音読のことまで言われないのか?は謎です(今度聞いてみます…)




2つ目は少人数の固定メンバーで様々な活動を通して人との距離感や感情のコントロールを学ぶ放課後デイB。

こちらはお勉強ではなく、いわゆるSSTが基本?(そう言われているわけではなくて私の解釈です)

クッキングやお出かけ等楽しい活動が多く、あっちゃんは放課後デイBが大好きです。

でもただ遊ぶだけでなくきちんと狙いが考えられています。

例えば美術館に行く活動では、1週目は創作活動、2週目は美術館について学ぶ、3周目は美術館に行く方法について学ぶ、4周目は実際にお出かけ…のような感じ。

もちろん美術館に行けるようになることが活動の目的ではなくて。

その中でお友達と意見を言い合ったり、協力して何か作業する課題が盛り込まれていて、トラブルももちろん起こるようですが、そこで何がいけなかったのか、どうすれば良かったのか、今後につなげるには、というような話を丁寧に細かく子どもに合わせて伝わるようにお話してくださいます。その積み重ねで、人との接し方や世の中のルールを学ぶことが出来るデイです。

本当にありがたい!!!!!!!!


例えばあっちゃんは人と連れ立って歩くというのが難しくて。

これ私とあっちゃん2人で歩いている時は全然感じないんですが(私が自然にあっちゃんのペースに合わせてるから)、いっちゃんと3人で歩くと本当に困っていて。

私といっちゃんのペース一切考えず先々歩いて行っちゃうんですよね…。

何度も「ちょっと待って!」「止まって!」とか声かけが必要でお互いストレスでした悲しい

(もっと小さい頃は声かけだけじゃ止まりもしなかったからそれを思えば多動は落ち着いたなあと思ってますが…)

学校の体育とかで並ぶのは意外に出来るんですが、たぶんそれは幼稚園時代から『列になって並ぶ』というのを教えてもらってたからかなと。

誰かと出かける時は『手の届く範囲にいられるように(←具体的な距離の提示が必要)同じ速さで歩こうね』というのを私が教えないといけなかったんだなあとちょっと前にやっと気付いたんですよね…。

もう「止まって!」「待って!」じゃなかったんだな…。

あっちゃんの多動が凄すぎて、いっちゃんは3歳ぐらいまでずっと抱っこ紐に入れてあっちゃんを追いかけて捕まえるしか無かったんですが、多動は落ち着いてきた今(衝動的ではあります)、人と歩くときはペースを合わせて一緒に歩くというのを教える必要があるのか…と気付いたのもこのデイのおかげです。未だに練習中ですが…。

こういったこと(定型の子が自然と出来るようになるであろうこと)を一つ一つ丁寧に教えてくれます。


通常級に通うような子に放課後デイは必要無いとか学童で良いだろうとか習い事感覚だとか言われて批判されることもありますが、絶対に必要なんです!!と声を大にして言いたいです。

ずるいという声には、こっちからしたら放課後デイなんか通わなくても自然に出来るようになる方がずるいわ…と思います凝視

親が教えてないのが悪いと言われるかもしれないけど、定型の親が想定する何万倍も親が教えないといけないこと多くて親だけで教えてたら絶対抜けが出るんですよ…

余暇じゃないんです、将来普通に社会で生きていけるようにするために必死に通わせてるんですよ…。

…とジメジメネチネチするのはここらでやめときます泣き笑い


そんな感じでとても良いデイに通えているのですが、そんな中でも悩みはありまして、またそのあたりも書けたら良いなあと思っています。