生きづらさを感じてしまう 周囲に漂う「空気」を理解する
日頃皆さんも感じることがあるだろう世間に流れる「空気」著者はこの不気味に漂う「空気」を日本社会の構造から、また海外の人たちから見た側から捉え客観的に解説されている。
まずこの空気を理解するには世間と社会を明確に分ける必要があります。
「世間」というのは、あなたと、現在または将来、関係のある人たちのことです。
「社会」というのは、あなたと、現在または将来、なんの関係もない人たちのことです。 P14
日本人ってこの世間をすごく大切にする人たちです。学校、職場、隣人など様々です。
社会は電車の中にいる人です。町で歩いている人です。自分にはあまり関係があると言いません。
本の中で、世間と社会を面白い捉え方をした話があります。ブラジル人の方が日本を訪れた時の話です。
3・11の時日本の人は、コンビニを襲わなかったり、交通がパニックになったりしない、素晴らしいと、しかしある日駅の階段を息を切らしながらベビーカーを運んでいる女性がいて、周りの人は何もしなかったそう。ブラジルではそんな状況であれば必ず助けるのに。
この話からあるように日本人は世間体は大事にして、社会に生きる人は無視します。
私も世間と関わることは良いですが、社会の人と話す、行動するとなると苦手意識が働くのは事実です。
前述したように、「世間」で生きる私達ですがここで登場するのが著者が語る「空気」
そう世間に漂う空気です。
ある日。。。
大学の仲良し友達4人組と食事に行くことになって、、、
A君「何食べる?俺はすぐ近くの洋食屋がいいなー」
B子「最近○○流行ってるらしいから行こうよ!」
C君「俺は何でもいいや」
D子「私もその○○食べてみたいな」
A君「よし、じゃあB子が言ってる○○行ってみよう」
まだこの大学生のグループは良好な関係であると思います。これが年齢の上下、立場が加わってくるとどうでしょうか。
A君がこのグループの年上、先輩だと仮定すればA君の意見が強制的な力を持つでしょう。
社会に出ればなおさらです。
「空気」=そこに属している世間から出るものです。
本書の中では、その空気を打破するには、また世間に対応するために5つのルールを把握することが大事だと書かれています。
これはぜひ読んでみて欲しいので割愛しますが、私からもそういった世間と向き合うために大事なことが一つあります。
ハヤカワノンフィクション文庫から刊行されている「人の心は読めるか?~本音と誤解の心理学~」から一節
自分に正直に、思ったことを素直にいいなさい。それを嫌がる人は、あなたにとって大事な人ではないし、あなたにとって大事な人は、嫌がったりしない。
「空気」を読んでも従わない: 生き苦しさからラクになる (岩波ジュニア新書)
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