中学受験で常々不思議に思っていたのは、予習が推奨されていないということです。

 

娘が当時通っていた塾では、予習はしなくて良いので、復習を徹底してくださいと言っていました。

 

復習の重要性は、まさにその通りなので100%同意しますが、予習しなくて良いというのはどういうことなんだろう。


受験ブログを拝見していると、予習をして逆に怒られたなんて話も聞きます。

 

かつて、「中学受験未経験の親が、方程式を使って教えると混乱する」という話をよく聞いたものですが、今は状況が違いますよね。

 

中学受験を経験した親も増えてきましたしね。

 

うちも個人面談で、「塾の方針として予習は勧めていませんが、予習する学習スタイルが合っているのであれば・・・・・・。」と、微妙なことを言われたことがあります。

 

中学受験の場合、小学生には内容が高度なので、予習しようにも子ども1人ではできません。

 

昔、四谷大塚では子どもが日曜テスト(中野教室、御茶ノ水教室とかで)を受けている間に、父母対象に解説授業?があったような気がします。

 

おそらく、当初は親と一緒に予習シリーズを勉強(予習)した上で、日曜テストに臨むスタイルが想定されていたのだと思います。

 

これでは、親の負担が大きいという事もあり、予習は不要で授業で全て理解させることを謳った塾(例えば、TAP進学教室)←SAPIXの前身 が出てきたのではないでしょうか。

 

ただし、このような授業スタイルがうまく機能するためには、いくつか前提があると思います。

 

まず、生徒の基礎学力がかなり高いということと、

 

そして、これは忘れがちですが、塾講師の授業レベル(教えるスキル)が非常に高くなければならないということです。

 

もし塾講師の質が低く、わかりにくい授業をしていたら、復習主義(予習不要主義)なんて成り立たないのです。

 

予習は不要というのであれば、生徒の基礎学力に合わせて、1回の授業で理解させるだけのレベルの高い授業を提供しなければならないということ。

 

中学受験塾の先生の質が問われているのです。

 

 

うちの娘の場合、私立中に入学してから、予習や先取り勉強なしに授業を受けるなんてことはあり得ないことです(特に、英語、数学、理科)。授業の理解度を高めるために、しっかり予習した上で、授業に臨むということを心がけています。