まる子はピアノの先生もやります。しかし!

 

まる子は実はお子ちゃまが嫌い。30分のピアノレッスンは水からじわじわ沸騰点までゆであげられるカエルのごとき拷問。大体アメリカ人の子供は辛抱が足らなくて、3分もすれば、そわそわ、ごそごそ、挙げ句の果てはピアノの椅子を使って器械体操。指をピーンと伸ばして弾くので、それを改善すべく、バイエルっぽい練習をさせたら、"I wanna play the fast one I heard on YouTube! This is boring!" なんぞとほざく。よく聞いてみたら、"The Game of Throne" のテーマ曲!10年早いわ!

 

 

 

オーケストラ版。

 

 

っていうのは誇張(この曲あんまりむずくないよ)。大体の子は英語で言う"Cool kid"で、楽しく会話しながら、菩薩の心でレッスンしてます(これほんと)。

 

お子ちゃまレッスン極意その1。レッスンを始める前に、親に「初めの三ヶ月間はお試し期間なので、その間、お行儀が悪かったり、宿題をやってこなかったり、遅れてきたり、お月謝払わないようなら、打ち切りにしますねー。」とニッコリと申し渡しておく。毒お子ちゃまに毒親ありき。

 

お子ちゃまレッスン極意その2。若ければ若いほど、雅な言葉で相手の未熟が故のプライドをくすぐる。こんな調子で。

 

"Your fingers are like Ballerina's shoes! You are playing so beautifully! Can you show me how you can tiptoe with rounded fingers?"

 

お子ちゃまレッスン極意その3。譜読みを強調しない。曲は「見せて、真似して、歌って、学ぶ」。音符のおたまじゃくしが、ちっちゃな脳の中で、音を伴って、踊りだすまで、たくさんの曲を弾かせて、弾かせて、弾かせまくる。これほんと大事。

 

あーあ。その3だけだな、真面目にピアノの先生っぽい事書いたのは。