どーもー、半世紀君(丸子稔)でーす。

 いつものごとく、本の宣伝から始めまーす。

   〈タイトル〉  中華風おやじ

   〈著者〉    丸子稔
   
   〈出版社〉   トーク出版

   〈ページ数〉  200

   〈カバー〉   ソフトカバー

   〈サイズ〉   四六判

   〈価格〉    1080円


  今一度、本の内容について説明を行いたいと思います。

 この〈中華風おやじ〉は、平成29年4月~平成30年2月までの期間、私がアメブロに掲載していた記事に編集を加えたものです。

 構成といたしましては、全40話の超短編小説(小話)で形成されていて、一話あたり3~10のページ数となっています。

 中身につきましては、オーソドックスな笑い話、犬、猫などが主人公のファンタジーもの、ブラックユーモア、下ネタ等、様々なものが入り交じっております。

 その中で、一つテーマを上げるとするならば、それは【笑い】です。

 とにかく、笑いにこだわって作成しました。

 思い切り笑いたい方、笑いに飢えている方は、ぜひ一度手に取ってみてください。

 以下は、【中華風おやじ】が置かれている書店です。

 〈フタバ図書〉

 アルパーク北棟店

 TERA広島府中店

 MEGA中筋店

 GIGA呉駅レクレ店

 GIGA広店

 GIGA武蔵浦和本店


 〈紀伊国屋書店〉

 広島そごう店


 〈未来屋書店〉

 イオン宇品店

 クレアル呉店


 なお、ここに書かれていない店舗につきましては、店員に言えばお取り寄せできます。

 また、アマゾンでも随時購入できます。


 それでは、本日のタイトルは〈自費出版してはみたものの………〉です。


 本を自費出版してから三週間が経過したが、売上状況はあまり芳しくない。

 俺の予想だと、この時点では、もう既に半分以上の冊数を売り上げていなければならなかったが、実際はまだ10分の1にも達していない。

 このままだと、出版社と交わした『ゴールデンウイークが終わるまでに全部売りつくす』という約束は、とても果たせそうにない。

 この約束には続きがあって、それを果たした場合は、出版社持ちで増刷するというものだった。

 俺は、なんとかそれを実現させようと、ブログでの宣伝や書店回りに力を注いだが、今の所、その効果はあまりない。

 どうしたもんかと途方に暮れていると、見知らぬ番号から電話が入った。

「もしもし」

「もしもし、俺田中だけど、分かるかな?」

「田中?」

 田中という苗字には何人か心当たりはあるが、その誰とも声が違っていた。

「田中だよ。田中雄一。ほらっ、高校の時一緒のクラスだった田中雄一だよ」

「ああ、田中か。今やっと思い出したよ。久しぶりだな。元気か?」

「ああ、俺は元気だけど、お前はそうでもなさそうだな。聞いたぞ。本を自費出版したんだってな」

「ああ。そうだけど、よく知ってるな」

 誰に聞いたかはあえて聴かなかった。大体の見当は付いている。

「実は俺も前に自費出版したことがあってさ。だから、お前にアドバイスしてやれって頼まれたんだ」

「本当か? じゃあ、是非そうしてくれ。時間はいつがいい? 俺はお前に合わせるから都合のいい時間を言ってくれ」

「じゃあ、あさっての19時はどうだ? 場所は○○駅前の喫茶店」

「分かった」

 
 二日後、俺は田中に会うなり、挨拶もほどほどに質問攻めにした。

「おいおい。久しぶりに会ったっていうのに、これじゃあ、取り付く島もないな」

「あっ、悪い。売上が思うように上がらないんで、ちょっと焦っててな」

「まあ、それも分かるけど、ここは一つ落ち着いて行こう。とりあえず、お前が本の宣伝しているブログを見せてみろよ」

「ああ」

 俺はスマホを素早く操作し、自分のブログが映っている画面を差し出した。

 田中はしばらくそれを無言で眺めていたが、読み終わると同時に、「ふー」と大きくため息をついた。

「これじゃあ、ちょっとインパクトに欠けるな」

「というと?」

「この文章だと、この本の面白さがいまいち伝わってこない。内容には自信あるんだよな。 じゃあ、もう少し内容について踏み込んでみてもいいと思う。あと、お前がどういう人物なのかという事を書いた方がいいな。読者というものは、本自体もそうだけど、著者にも興味を持つものだからな」

「うーん。お前の言う事も分からなくはないけど、自分の書いたものを褒めるというのは、結構難しいんだよな。へたすると、いたい奴って思われるかもしれないし」

「それくらいで丁度いいんだよ。いいか、お前は、世間的にほとんど認知されていない、ただの中年男なんだぞ。そんな男が書いたものを売るためには、読者にインパクトを与えるしかないんだよ。それには、ありきたりの事を書いてたんじゃだめだ。なんいか読者を引き付けるようなものを書かないと」

「分かった。とりあえず考えとくよ」

 俺は田中の言う事を半信半疑で聞いていた。

 いくら自信があるとはいえ、自分の書いたものを褒めまくるというのは、どうにも抵抗があった。

 また、俺自身の事を書くのも気乗りしなかった。

 作品さえよければ、作者のことは別にどうでもいいというのが俺の考えだった。

 しかし、田中の話では、どうもそうではないらしい。

 迷ったあげく、俺はとりあえず田中の言う通りにしてみようと思った。

 そして、翌日のブログ…………



  どーもー、自称【日本一面白い男】丸子稔でーす。
  
 その丸子稔が書いた【世界一笑える本】中華風おやじが絶賛発売中でーす。

 えっ、まだ読んでないって? まじですかー!

 こんな面白い本をまだ読んでいないなんて、人生の半分損してるようなものですよー。

 この本を読めば、ダブダブだったあなたの腹も、たちまち6パックに割れちゃいますよー。

 えっ、それはなぜかって?

 そんなの決まってるじゃないですか。

 最初から最後まで笑いっぱなしで、腹筋が鍛えられるからですよー。

 えっ、そんなの信用できるかって?
 
 まあ、騙されたと思って一度読んでみてくださいよ。

 幸いなことに、まだあまり世間に浸透していませんので、今ならすぐに買えます。

 世間に知れ渡ったら、購入するのに時間がかかりますからねー。

 それでは、みなさん。この【中華風おやじ】を読んで、思い切り笑いましょう。

 はっはっはっは! はが四つ。



  読み返すと、とたんに恥ずかしくなった。

 本当にこれでいいのかと自問自答したが、無論、答えは出ない。

 とにかく、今は田中の言う事を信じるしかない。

 ダメならダメで、また違う方法を考えればいい。

 俺はなかばやけくそでこの記事を投稿した。



       完


 今週のカープ

 打線の粘りで、なんとか六カード連続負け越しを阻止したカープ。

 しかし、安心してはいられません。

 打線は今絶不調で、好調な者がほとんどいないというのが現状です。

 おまけに投手陣も相変わらずピリッとしません。

 しばらくはこの状態が続きそうですが、幸いな事にペナントレースはまだ始まったばかりです。

 来月、鯉のぼりの季節の頃には、チーム状態もあがってくるでしょう。



 

 

 

 



 
 

 
  どーもー、半世紀君(丸子稔)でーす。

 今週も本の宣伝からはじめまーす。

 〈タイトル〉   中華風おやじ

 〈著者〉     丸子稔

 〈出版社〉    トーク出版

 〈ページ数〉   200

 〈カバー〉   ソフトカバー

 〈サイズ〉   四六判

 〈価格〉    1080円


 先日、未来屋書店さんとフタバ図書さんへの納品が済みました。

 置かれている店舗は次の通りです。


 〈未来屋書店〉

 イオン宇品店

 広島市南区宇品東6-1-15


 クレアル店

 呉市中通り3丁目2-18



 〈フタバ図書〉

 アルパーク北棟店

 広島市西区草津南4丁目7-1


 TERA広島府中店

 安芸郡府中町大須2丁目1-1-3022


 MEGA中筋店

 広島市安佐南区中筋4丁目11-7


 GIGA呉駅レクレ店

 呉市宝町2-50


 広店

 呉市広中町1-9


 GIGA武蔵浦和本店

 埼玉県さいたま市南区沼影3-5-15


 なお、フタバ図書の、〈中華風おやじ〉が置かれていない店舗については、店員に言えば、お取り寄せしてもらえます。


 あと、アマゾンも購入できる状態になりました。

 アマゾンでの購入が難しい方は、出版社から直接購入できるみたいです。


 それでは本日のタイトルは『ゲートボールVSグラウンドゴルフ』です。


 ある公園で、老人同士がもめていた。

「ここは、わしらの方が早く目を付けてたんじゃよ!」

「何言うとるんじゃ! 実際、こっちの方が早く来たんじゃから、わしらに優先権があるのは当然の事じゃろ!」

 見ると、この老人の団体は、みな手にクラブを持ち、周りにはボールや金具などが転がっている。

「大体、ゲートボールなんてもう古いんじゃよ。今はもうグラウンドゴルフの時代なんじゃ」

「ふざけるな! 前はゲートボールしかなかったのに、後からわしらのマネごとみたいな事しくさって!」

「なんじゃと! だれがお前らのマネなんかするか! 第一、ルールが全然違うじゃないか。お前らがやってるゲートボールはルールが複雑で覚えるのが面倒なんじゃよ」

「ふん。ルールが覚えられないから、ゲートボールはあきらめてグラウンドゴルフにしたのか? このもうろくじじいがー」

 どうやら、ゲートボールチームとグラウンドゴルフチームが、場所を取り合っているようだ。

「だれがもうろくじじいじゃ! わしは、それでグラウンドゴルフを選択したんじゃない。ゲートボールは団体戦じゃろ? もし、自分のせいで試合に負けたとしたら、後でぐちぐちと嫌味を言われそうじゃないか。その点、グラウンドゴルフは個人戦じゃから、たとえ自分がミスをしても、責められる事はない。むしろ喜ばれるくらいじゃ」

「他人がミスをしたのを喜ぶなんざ、人として最低じゃな。お前らみんな、ロクな死に方せんぞ」

「なんじゃと! ええいっ、もうお前なんかと話しておれん。さっさと、どこかへ行っててしまえ!」

「お前らこそ、とっとと消えたらどうじゃ。この新参者どもがー!」

 お互いのチームが一歩も譲らず、しばらく膠着状態が続いた。

 そして、その状況にしびれを切らしたある老人が、おもむろに口を開いた。

「いつまでも、こうやっててもしょうがないから、今から勝負して決めるってのはどうかな?」

「勝負って、どうやってやるんじゃ?」

「わしらは、ゲートボールのルールは分からんから、グラウンドゴルフで勝負するんじゃよ。その代わり、ハンデとして、1ホールごとに1のハンデを付けるというのはどうじゃろうか?」

「まあ、わしらはそのルールで構わんが、お前らはそれでいいのか? いくら、わしらがグラウンドゴルフをするのが初めてとはいえ、お前らよりずっと前からクラブを振っとるんじゃぞ。新参者のお前らとは年季が違うんじゃ」

「たとえそうじゃとしても、グラウンドゴルフでは絶対に負けん! 今からその鼻をへし折ってやるから、覚悟しておけ!」

 こうして、ゲートボールチームとグラウンドゴルフチームの勝負が始まった。

 それぞれの代表者3名がチームを作り、その合計点が少ない方が勝ちというルールだった。

 ホールは全部で3ホールで、1ホール目が15メートル、2ホール目が30メートル、3ホール目が50メートルの地点に旗を置くというものだった。


 じゃんけんで勝ったゲートボールチームが、まずは様子見にと後攻を選択すると、グラウンドゴルフチームが淡々と打ち、3人とも1メートル以内に寄せた。

「ほう、さすがにこの距離だとみんな寄せてくるな。おい、みんな! わしらも負けんとしっかり寄せようじゃないか!」

 リーダー格の老人が鼓舞すると、あとの二人が「おー!」とそれに続いた。

 さすが、いつも団体戦で戦っているだけあって、グラウンドゴルフチームと比べると、チームワークが整っているように感じた。

 結局このホールは、グラウンドゴルフチームが全員2打で上がり、ゲートボールチームは全員が3打で上がった。

 ハンデが1の為、このホールはイーブンとなり、次のホールに移った。

 2ホール目は距離が30メートルの為、グラウンドゴルフチームも先程までは寄せきれず、それぞれ微妙な距離を残した。

「お、あの距離だと、もしかすると、みんな2打では上がれないかもしれんな。よし、みんな! ここは差を付けるチャンスじゃ。なんとか3打で上がれるように、1打目を慎重に打とう!」

「おー!」

 リーダーの期待に応えようと、二人は慎重に打ち、それぞれがグラウンドゴルフチームとほぼ同じ距離でボールが止まった。

「よーし、みんな、よくやった! これでこのホールはわしらが勝ちそうじゃな。よし、じゃあ、わしも一発…………」

 リーダーは、油断したせいか、ボールがクラブの先にわずかにかすっただけで、5メートルくらいしか前に飛ばなかった。

 あせったリーダーは、今度は挽回しようとして力が入りすぎ、ボールは旗を大きく通り越してしまった。

 結局、他の二人は3打で上がったのだが、5打を叩いてしまったリーダーのせいで、グラウンドゴルフチームに1打の差を付けられてしまった。

「みんな、すまん。わしのいせいで、1打差を付けられてしもうて…………」

「気にするなよ、リーダー。ミスはだれだってするんだから」

「そうそう。逆によく5打で済んだよ。わしなら、6,7打は叩いとったじゃろうのう、わっはっは!」

 ゲートボールチームのチームワークの良さを尻目に、グラウンドゴルフチームの三人は、最終ホールの一打目をそれぞれ淡々と打った。

 すると、さすがに50メートルだけあって、3人とも、まだかなりの距離を残していた。

「よし、みんな! これでまだ逆転できる可能性はあるぞ。おもいきりぶちかまして行こうぜ!」

「おー!」

 立ち直ったリーダーの掛け声で、二人はここぞとばかりにクラブを振ったが、それでも50メートルの距離は長く、それぞれ10メート以上の距離を残した。

 それを見てリーダーは、さっきの汚名を返上するにはここしかないと、力まかせに思い切りクラブを振った。

 すると、その願いが天に通じたかのようにボールは旗に近づき、残り1メートルの地点で止まった。

「すごい! さすがリーダー!」

「やっぱり、持ってる男は違うねー」

 応援しているゲートボールチームから感嘆の声が聞こえる。

 リーダーはその声援に応えるように、vサインをしながら、旗に向かって歩き出した。

 その後、ゲートボールチームの2人が4打で終了し、グラウンドゴルフチームは3人とも3打で上がった。

 すなわち、リーダーが次のパットを入れれば、逆転勝利ということということになる。

 リーダーは、自らを落ち着かせようと、大きく深呼吸をし、構えに入った。

 そして旗を目がけ、ゆっくりとクラブを振った。

 コロコロと転がり始めたボールは、ピンの中に入ると思われたが、無情にも外側の芯の部分に当たってしまった。

 結局、リーダーは3打で終了し、勝負は引き分けとなった。

「いやあ、最後惜しかったですね。完全にわしらの負けだと思っていましたよ」

「ええ。勝ちを意識して、つい力が入ってしまいました。まだまだ修行が足らんみたいですわ。わっはっは!」

「それにしても、そちらは、見事なチームワークですね。あなたがミスした時も、他の二人は責めるどころか、自虐ネタで場の雰囲気を和ませたりしてましたよね。あれは、我々も見習わなければと思いました。私達はただ、自分のプレーを黙々とこなしていただけでしたからね」

「まあ、いつも団体戦で、お互いを励まし合いながらやってますからね。それが、たまたま今日も出ただけのことですよ。わっはっは!」

「ほんと、うらやましいかぎりです。どうでしょう。いがみ合ってても仕方ないし、この公園も、交代で使用するというのはどうでしょう?」

「そうですな。では、それで手を打ちましょうか」

 どうやら、老人同士のいがみ合いも解決したようだ。

「という訳で、今日は我々グラウンドゴルフチームの方が先に着きましたので、私達が使用してもよろしいでしょうか?」

「はあ? さっきも言ったが、ここはわしらの方が先に目を付けてたんじゃよ。それに、あんたらは新参者なんじゃから、先にわしらにに使わるのが筋なんじゃないか?」

「なにが筋ですか! あと、新参者だろうがなんだろうが、そんなの関係ないでしょ! 今日は絶対我々がここを使いますからね」

「ふん。わざと負けてやった恩を忘れて、好き勝手言いおって。さっきも言ったが、そんな根性じゃ、ロクな死に方せんぞ。この老いぼれがー!」

「それはお互い様だろ!」


 その後、この罵り合いは2時間以上続き、ケンカが終わる頃には、皆もう競技をする体力は残っていなかった。



          完


  今週のカープ

 いやあ、まさかの開幕から四カード連続負け越し。

 この有り様を一体だれが予想したでしょうか。

 あまりネガティブな事は書きたくないのですが、今日は批判覚悟で書かせてもらいます。

 カープは昨年まで三連覇してますが、私としてはそもそもとしては、そんなに強いとは思っていませんでした。

 カープの第一次黄金期(昭和54,55年の二年連続日本一)と比べると、どうしても見劣りするなと感じていました。

 あの頃は投打ともにいい選手が揃っていて、負ける気がしませんでした。

 昨年までのカープは強いというより、他のチームが勝手にこけて勝っていたような印象を受けました。

 特に、マツダスタジアムでやる時は、あの大声援に圧倒されて、平常心でプレーできなかったのではないかと思われます。

 ところが、今年はなぜかカープの選手の方が、プレッシャーを感じながらプレーしているように見えます。

 投手はストライクが入らず、打者はチャンスで打てず、また打てないから、守備でミスをしてしまう。

 情けない事ですが、これがカープの現状です。

 これを打開するには、投手はいつでもストライクが取れるよう、ブルペンで投げ込む。

 野手は、休日返上でマシンを打ち込み、そして、あびるほどのノックを受ける。

 それくらいの荒療治をしても、すぐには改善できないと思いますが、後々生きてくるでしょう。


 

 


 

 


 
 




 
 
  

 

 
  どーもー、半世紀君(丸子稔)でーす。

 早速ですが、今週も本の宣伝をさせていただきます。

 私の書いた本(中華風おやじ)が、現在広島県内の書店にて絶賛発売中!

 といっても、年度末の忙しさと新元号発表が重なって、まだ数店舗の書店にしか置かれていません。

 来週になれば、徐々に置かれる店舗数も増えてくると思いますので、しばしお待ちください。

 置かれる店舗につきましては、また次週の記事に書かせてもらいます。

 あと、アマゾンですが、こちらも申請手続きに思いの外時間を費やしましたが、先日ようやく出品登録が完了し、購入できる状態になりました。

    以下が本の詳細になります。

 〈タイトル〉   中華風おやじ

 〈著者〉     丸子稔

 〈出版社〉    トーク出版

 〈ページ数〉   200

 〈カバー〉    ソフトカバー

 〈サイズ〉    四六判

 〈価格〉     1080円


    それでは、本日のタイトルは『悪夢の自己紹介』です。


 ぼくの名前は竹内賢人。

 今春、中学を卒業した15歳男子だ。

 容姿、頭の出来、運動神経のすべてが並以下で、なおかつ性格が暗いぼくは、昔から周りの男子にからかわれていた。

 そのうえ、存在感が無かったせいか、女子からは〈空気君〉という、ありがたくないあだ名で呼ばれていた。

 そんな地獄のような学校生活を送っていたぼくだったが、中三の夏にある事を思い立った。

━━このままの状態で高校に進学しても、またつまらない学校生活を送るだけだ。いっその事、ぼくのことを知る者がいない学校に進学するか。

 ぼくはそう決意し、自分の頭でも入れそうな、偏差値の低い県外の私立高校を受験した。

 そして、なんとか合格し、晴れてぼくは、自分の事を知る者はだれもいない学校に入学する事になった。

 ぼくは、最初が肝心だと、自己紹介時の文言を、中学を卒業してからずっと考えていた。

 そして、暗い性格がバレぬよう、努めて明るい声を出す練習をした。


 そんな準備万端で迎えた入学日、ぼくは、今一度自己紹介の文言を頭で整理しながら登校した。

 学校へ着くと、掲示板に張り出されている自分の名前を確認し、三組の教室に入った。

 しばらくして、担任の教師が入ってきたが、挨拶もほどほどに、入学式が行われる体育館へ移動した。

 体育館で、お決まりの校長の長話を聞きながら、ぼくは再度、頭の中であいさつをシミュレーションした。

 そして、優に一時間は超えたであろう入学式がようやく終わり、新一年生たちはそれぞれ自分のクラスに入っていった。

 担任が途中で終わっていた自分の挨拶を済ませると、いよいよぼくたちの番になった。

 まず、出席番号一番の井上が呼ばれ、教壇に上がった。

 見ると、いかにも女子にモテそうなジャニーズ系の顔立ちをしており、なおかつ中学時代にサッカーで全国大会へ出場しているとの事だった。

 その後の男子たちも、野球部に入って必ず甲子園に行くとか、日本一のお笑い芸人になるとか、みんな堂々と自分を表現していた。

 そんな中、ついにぼくに出番が回ってきた。

 ぼくは、(一ヶ月も前からずっと練習してきたんだ。大丈夫だ。絶対うまくいく)と、自分に言い聞かせながら教壇へ向かった。

 教壇に立つと、緊張で足が震えそうになったが、なんとかこらえ、練習どおり明るい声を出した。

「どーもー、竹内賢人でーす。今をときめく竹内涼真と山崎賢人を足して2で割ってみましたー」


 ウケるはずだった。

 ぼくのシナリオでは、ここでドカンとくるはずだった。

 しかし、現実はそう甘くはなかった。

 ぼくの予想では、男子から「お前、その顔でよくそんな事言えたな」とか、「お前にとってその名前は、ある意味地獄だな」とか言われ、大爆笑になるはずだった。

 しかし実際は、〈は? 何言ってんだ、こいつ〉みたいな顔でにらんでくるだけだった。

 一方、女子からは『ははは! 足して2で割るとか超ウケるー」とか、『竹内君ておもしろーい』とか言われるんじゃないかと思っていた。

 そしたら…………

「バカじゃないの?」とか「そんな事で私達がウケるとでも思ったの? 勘違いもはなはだしいわね」など散々言われ、挙句の果てには「涼真君と賢人君に謝ってよ!」と、理不尽な事まで言われる始末だった。

 ぼくは、みんなの予想外の反応に頭がパニックになり、次に考えていた文言もすべて吹き飛んでしまった。

 結局、ぼくの自己紹介はそこで終了せざるをえなくなり、周りの冷たい視線をあびながら、すごすごと自分の席に戻った。


 翌日からぼくは、周りから〈面白くない奴〉とか〈入学早々スベった奴〉とか言われるようになり、それはあっという間に学校中に広まった。

 中学時よりさらに周りの環境が悪くなるという現実に、ぼくはいたたまれなくなって、入学からわずか一週間後、退学届を提出した。


     完


 今週のカープ

 開幕して一週間経ちましたが、まさかの二カード連続負け越し。

 そして、昨日の阪神戦も敗れ、現在単独の最下位。

 今年は開幕ダッシュに失敗しましたが、悲観する事はありません。

 中日と阪神に負けたのも、みな接戦で、どちらが勝ってもおかしくない状況でしたし、先発陣も皆、大崩れする事なく踏ん張っていましたので、今後の展開に期待が持てます。

 また、打線の方も、丸に代って三番を打っている野間と四番の誠也が絶好調なので、あとは五番待ちというところでしょうか。 

 

 

 

 

 
  どーもー、半世紀君(丸子稔)でーす。

 前回の記事に書かせてもらった本出版の件ですが、先日ようやく完成しました。

 以下はその詳細になります。


     タイトル  中華風おやじ

     著者   丸子稔

     出版社  トーク出版

     ページ数  200

     カバー   ソフトカバー

     サイズ   四六判

     価格    1080円


 この本は、平成29年4月から平成30年2月までの期間、私がアメブロで記載していた記事に編集を加えたもので、全40話の小話で形成されています。

 内容に関しましては、下は五歳から上は七十代のお年寄りまで、幅広い世代の者が主人公となっており、老若男女問わず楽しんでいただけるのではないかと思います。

 また、犬、猫、昆虫が主人公のファンタジーものや、ブラックユーモア、軽い下ネタ話等、様々な笑い話をご用意しております。

 古いものだと、もう二年経過していますので、初期の頃からのフォロワーの皆様も、また新鮮な気持ちでご覧いただけるかと思います。

 あと、タイトルの中華風おやじですが、これは40話の中の1話で、5番目に登場します。
 
 最後に販売方法についてですが、初版が千冊と少ないため、書店に置かれるのは、私の地元の広島県のみとなっています。

 あとは、アマゾンでご購入していただくか、出版社から直接購入できるみたいですので、詳しい事はトーク出版の方へ問い合わせてみてください。

 そして、書店、アマゾンとも実際に売られるのは4月からとなっていまして、詳しい日時はまだ把握できていませんが、遅くても来週末には購入できる状態になっていると思います。

 この件に関しましては、次週の記事に書かせてもらいます。



 それでは本日のタイトルは『平成最後のスーパースター』です。


 平成も終わりが近づいてきた今日この頃、野球界はある男の話題で持ち切りだった。

 その男の名前は小谷正平。

 身長2メートル、体重110キロの日本人離れした体格で、高校時代から常に世間から注目されていた。

 投げてはMAX170キロの豪速球で打者をきりきり舞いさせ、打っては高校通算200本のホームランをかっ飛ばし、まさに二刀流の見本のような活躍を見せていた。

 その小谷をなんとか自分の球団に入団させようと、ドラフトでは史上初となる、12球団が一位指名するというハプニングが起こった。
 
 そして、12分の1の確率でくじを引き当てた○○球団に入団した小谷は、翌年の開幕戦で当然のように開幕投手を務め、投げては七回までパーフェクト、打っては三打席連続ホームランと、まさに独壇場だった。

 試合はそのまま九回まで進み、パーフェクト達成まであと一人となっていた。

 おまけに、そこまで19個の三振を奪っていて、あと1個三振を奪えば日本記録という状況だった。

 観客はこのダブル快挙達成の瞬間を見逃すまいと、みな固唾を飲みながらマウンドの小谷に注目していた。

 そんな中、最後の打者を2球で追い込み、次に投じた球は、世界最速となる172キロを計時していた。

 当然、打者は打てるわけがなく、小谷は史上初となる、プロ初登板で完全試合を達成するという快挙を成し遂げた。

「えー、それでは只今からインタビューを行います。今日のヒーローはもちろんこの人。プロ初登板で完全試合を達成した小谷選手です!」

『ワー! いいぞ、小谷! お前は日本一、いや世界一だ!』

 小谷の名前が呼ばれるやいなや、観客のすさまじい歓声が起こった。

「それでは小谷選手、今の心境を聞かせてください」

「そうですね。まあ、一言でいえば想定内というところですかね」

「想定内? ということは、この結果はある程度予想していたという事ですか?」

「まあ、そういう事になりますかね。だって、完全試合なんて高校時代に何度もやってるから、別にこれといって感動もないですね」

『ざわざわざわ……』

 あまりの小谷の天狗ぶりに、好意的だった観客が一斉にざわつき始めた。

「いくら高校時代に何度も経験しているとはいえ、プロでの達成はまた一味違うものではないかと思うのですが、そこの所はどうでしょうか?」

「まあ、これがオール三振の、完全試合の中の完全試合だったら、僕も少しはテンションが上がったかもしれませんが、これくらいではダメですね。それとバッティングの方ですが、最後の打席で4打席連続ホームランを狙っていたのに、監督から『もう勝敗は決まっているから三振してこい』と言われ、仕方なく三振しました。まあ、野球において監督の命令は絶対なので従いましたけど、納得はできないですね」

「うーん。18歳にしてその意識の高さは、見習わなけらばいけないですね。以上でインタビューを終了します」


 その後も小谷は投打ともに華々しい活躍を見せ、平成最後となった4月30日も、投げてはノーヒットノーラン、打っては2本塁打のワンマンショーだった。

「えー、それでは只今からインタビューを行います。今日のヒーローは小谷選手です」

『わー! ブー! わー! ブー!」

 今までの小谷のビッグマウスで、わずか一ヶ月でアンチが急激に増えた。

「それでは小谷選手、今の心境を聞かせてください」

「そうですね。まあ今日も仕事を淡々とこなしたという感じですね」

「相変わらずすごい自信ですね。この分だと、来年の東京オリンピックは金メダル間違いなしですね」

「あっ、今ちょうどオリンピックの話が出たので、ついでに言っちゃいますね。えー、それでは発表します。私、小谷正平は今日を持ちましてプロ野球選手を引退し、明日から陸上選手に転校します」

『ざわざわざわ……』

 あまりの突拍子もない小谷の発言に観客が一斉にざわつき始めた。

「あの、言ってる意味がよく分からないのですが、それは一体どういう事でしょうか?」

「それでは説明します。仮に、来年野球でオリンピックに出たとしたら、まあ私がいる限り金メダルは間違いないでしょう。でも、それだとメダルはひとつしかもらえません。だけど、陸上にはハンマー投げ、砲丸投げ、やり投げ、円盤投げの投てき競技が4つあります。今から特訓すれば、私のポテンシャルからして間違いなく4つ金メダルがとれます。という訳で、明日から〈二刀流の小谷〉改め、〈四刀流の小谷〉として活動しますので、みなさん応援よろしく!」

『……ブー! ブー! ブー!』

 一瞬の静寂の後、ファン、アンチ関係なく、すさまじいブーイングの嵐が球場に吹き荒れた。

 その中を、小谷はいつものドヤ顔を決め込んで、意気揚々とベンチに引き揚げていった。

         完

  今週のカープ

 いやあ、四連覇に向かった戦いがいよいよ始まりました。

 大瀬良と菅野のエース対決は見応えありましたね。

 大瀬良は球界を代表する菅野に一歩も引く事なく、見事なピッチングを披露しました。

 特に八回のピンチに、丸、岡本から連続三振を奪った姿は、風格が漂っていました。

 やはり、去年最多勝のタイトルを取ったのが自信になっているのでしょうね。

 あと、私と名前が似ている丸ですが、彼はかなり義理がたい男ですね。

 今までカープに育ててもらった恩を、4打席連続三振という、おつりがくるくらいの形で返してくれました。

 これからも、その心意気で頑張ってください!

 

 

 
 
  どーもー、半世紀君(丸子稔)でーす。

 以前、告知していた本出版の件ですが、ようやく編集作業が終わり、先日、印刷所にデータを入稿しました。

 出来上がりは今月末になるそうなので、次回の記事にて、本のタイトル及び詳細等を発表します。

 それでは本日のタイトルは『卒業』です。


 私の手には、ほぼ指紋が残っていない。

 これまで幾多の人と握手を重ねてきた。

 延べ人数にすると、日本の人口を超えているかもしれない。

 13歳でアイドルになって、今年で12年。

 25歳になった私は、少し前くらいから、グループからの卒業を考えるようになった。

 好きで選んだはずのこの仕事が、いつからか重荷に感じるようになった。
 
 気が付くと、卒業していくメンバーを羨ましいと感じる自分がそこにいた。

 18の時にグループのリーダーを任され、曲がりなりにも一生懸命やってきたが、恋愛はもちろんの事、友達と遊ぶのさえままならないこの生活は、さすがにもう疲れた。

 先輩や同期の人たち、そして後輩までもが次々と卒業していくのを見送りながら、私は卒業発表のタイミングを日々模索していた。

 
 そんな中、それにふさわしい話が舞い込んできた。

 かねての念願だったドームツアーが開催される事になったのだ。

 私はツアーの最終日に照準を定め、卒業発表の際の文句を考えつつ、その日が来るのを指折り数えながら過ごした。


 そして、いよいよその時がやってきた。

 最後の曲を歌い終え、ファンの人達に感謝の言葉を述べた後、私は「今から皆様にお伝えしたい事があります」と、神妙な顔つきで切り出した。

 すると、ファンの人達が何事かと、一斉にざわつき始めた。

 卒業発表の雰囲気が最高潮に達し、私が次の言葉を発しようとした瞬間、「あー! 大下先輩、なんで私が卒業発表するの知ってるんですか?」という声が耳に飛び込んできた。

 驚いてその方向に目をやると、まだグループに加入して2年のメンバーが、今にも泣き出しそうな顔で私を見ていた。

「今日私が卒業発表するなんて誰にも言ってなかったのに、大下先輩はちゃんと見抜いてたんですね。さすが長年リーダーやってるだけの事はありますね」

「……そんなの当たり前じゃない。そんなの気付かないようだったら、リーダーやってる資格なんてないわ。あはは!」(そんなの分かるわけないでしょ。50人近くいるメンバー全員の心理を把握するなんて無理だっつーの)

「えー、では改めて発表します。本日をもって、私はグループから卒業します。念願だったドームツアーもやれましたし、この2年でアイドルとはなんたるかが、すべて分かりました。もうなにもやり残した事はありません」

━━はあ? たった2年居ただけのあんたに何が分かるっていうのよ。10年以上いる私でも、まだすべて理解していないっていうのに。

 こうして卒業発表するはずだった私の舞台は後輩に奪われ、卒業は先延ばしとなってしまった。

 私は十三年目のアイドル生活を送りつつ、今度は他のメンバーに出し抜かれないよう気を配りながら、このドームツアーより更に自分にふさわしい卒業発表の舞台を、虎視眈々と狙っていた。


       完