「あなたの知らないガリバー旅行記」 | 日々ぶらぶぶら

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自分用の読んだ本の記録として再び使い始めました。
 好きな時代:古代〜現代(今は特に南北朝が好きで突然出てきます)
読む本のジャンル:節操なし

「あなたの知らないガリバー旅行記」
1988/4  阿刀田高



ネット検索のY●h●oの名前の元ネタとしても有名。
あとはおなじみジブリの「天空の城ラピュタ」の方が有名かな?でも、ラピュタは名前だけが有名になってガリバーか元ネタって知らない人が多いのでは?パズーもスウィフトの名前しか出してないし。昔は私もそうでした。
だから名前だけ、もしくは有名な最初のリリパット(小人)国だけなら絵本とかで読んだという人は多いと思います。

でも第4部構成となっている全文を読んだ人は少ないと思う。
私もその一人だけど。

ある日突然読んでみようという気になったが、その前に見つけたこちらの本先に読んでみようかな?と


著者は小説家だけど、個人的には「ギリシャ神話を知っていますか」でおなじみの阿刀田先生。
ちなみにこの本を読んで、しっかりとしたギリシャ神話を読もうとしたがあまりの小難しさに挫折したことがある。

みなタイトルと大体の内容は知ってるけど、実際本を読んだことは無いよ、読もうとしたけど難しい量が多い…等々で挫折したよ。……という本をわかりやすく解説し内容を大まかに教えてくれる本を多々出してるイメージ。

先日「源氏物語を知っていますか」でお世話になりました。
もし、源氏物語に興味あるけど長い難解…等で挫折もしくは読むのをためらってる人がいたらこちらをオススメしておきます。
わかりやすい読みやすい面白かったです。
源氏物語を読んだ気になれる。
ただし分厚くて重くて本自体が読みにくいのが難点(肩がこった)。
あっ文庫本出てるの?……でも分厚いのね。

と言う訳で、阿刀田先生のこのシリーズを読んだことがある人なならおなじみ、ちょっと関連がある話をしながら、ここの話はスウィフトの時代がコレだからおそらくこのようなことを書きたかったのでは……てな風に時代背景を交えてわかりやすく解説、主観、エッセイ等を交えて書いてます。

スウィフトが生きた時代がいつかも、どんな時代だったかもわかってないので……風刺小説といわれても多分よく分からないのでこういった解説は本当にありがたい。

しかし、四部というか…四回の航海しかしてないようで……
1、小人の島
2、巨人の島
3、空飛ぶ島、珍奇な研究をする島、幽霊たちの島、不死の島、そして日本……そう日本に来てるんですよガリバーは、当時ガリバー達には日本はそうそうたる不思議の国の仲間……に近い半不思議の国だった模様。一応、島国だし…
4、最後に馬の島……

ここにて旅行は打ち止め(?)、ガリバー旅行記だけでは紹介するには短すぎたのか、これを元ネタとした作品やスウィフトの他の作品まで紹介しています。
全12回のエッセイ(?)連載だったようで……
とある回で武田泰淳の『ひかりごけ』が紹介されて、おお!となったりやはりとなった。こういう言った話では必ずと言って出てくる小説ですね。お影で読んだことがないけど内容が大体わかってる(笑)。
ここまで書けば、この回のテーマがなんだったかはわかる人にはわかりますね。

さて、次は「ガリバー旅行記」を読むか……どうかは自分でもわからない。

ガリバー旅行記に興味があるけど、時間が無い、面倒くさそうと思ってる人はこれを読んで「ガリバー旅行記」を読んだ気になろう!!