ボランティアの一貫で難民・国内避難民キャンプに訪問しましたので紹介します。FBに書いたのもののコピペに一部補足しました。

 

ボランティア先のNPO団体に関するFBページはこちら

Peace Cell Project (以下PCP)

https://www.facebook.com/peacecellproject/

 

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4月10日、11日は日本より今井紀明さん(認定NPO法人D×P 理事長http://www.dreampossibility. com/)、クルドのエルビルより伊藤めぐみさん(ジャーナリスト、ドキュメンタリー監督)がいらしてくださり、ドホークの小学校やキャンプの視察ツアーと、PCPのプロジェクトで読み聞かせをやらせて頂きました。そのなかで、キャンプについて書きたいと思います。

まずクルドのドホーク県には難民&IDP(国内避難民)が約616,600人がいるとされ、なんとドホークの人口の約40%にもなります(2018年度報告書より)。難民&IDPのキャンプの数は27箇所、キャンプ内に住む人々は21万人以上。

 

そのうち今回視察したキャンプは2箇所。

 

まずDomiz camp1 は2012年に作られたとても古いもの。シリアからのクルド人難民が約26,300人いらっしゃり、就学対象の子ども(6-18歳)は約9,000人、学校は9校あるそうです。できてから長いこともあり、キャンプの中にしっかりしたお店があってびっくり。難民にはIDPよりも資金的な支援がいくらしく、住居もしっかりしています。かつてアサド政権の圧政のもとアラビア語で教育を受けさせられていた子どもたちも今はイラクのクルド自治政府によるクルド語の教育にすっかり慣れているよう。子どもたちは満面の笑みで迎えてくれ、小さな女の子たちは我こそはと私の頬にキスをしてくれて。。。かわいいいいいいいい😍

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もう一つの視察先Kabartu camp1は2014年に作られました。ヤジディ教徒の方々などIDPが13,000人以上いらっしゃり、就学対象の子どもは約4,800人、学校は4校あるそうです。こちらは難民ではなくIDPなので資金面でのサポートは劣るらしく、住居はテントです。その背景には、国内で避難してるのならいずれ帰るでしょというのが前提の考えとしてあるそうです。しかしながらすでに4年が経ちます。雨の日はコンディション悪いし、夏は蒸し暑く冬は寒い、厳しい生活環境です。ここでの読み聞かせも、子どもたちは興味津々な様子が伺えました。

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、勘付かれた方も居るでしょう。生活環境だけでなく、教育にも問題が山積みです。両キャンプとも一部学校に行けていない子どもたちはいますが、生徒数が多いのは明らかで、午前と午後の2部制をとって授業しています。授業風景を見学すると私達も昔習ったような分数の計算などですが、芸術系の授業は全くありません。時間が限られているため最低限の授業しか行えないのです。様々なオーガニゼーションがフォローとして補修クラスをやっているようですが、十分ではないとのこと。また、おかしいくらいみんな大人く真面目に勉強していました。社会主義のような感じ😅そこで、PCPで開始したのが読書習慣を育むための読み聞かせキャンペーン!日本人の多くは子どものときに絵本を読み想像の世界を楽しんだでしょう。しかし、ここクルドでは、子ども向け絵本の絶対量がかなり少なく、大学生になってから読書を始めたと言う人もいるほどです。子どもたちに自由な想像をしてもらったり、読む力聞く力共感する力などを培うことも期待されます。今回の視察で早速手応えを得られました!

彼らのキャンプでの生活は厳しく、また彼らのバックグラウンドをも踏まえると、それは1回や2回の訪問では想像にし難いものです。それでも、今回、ここで、彼らの生活と、笑顔と、優しさに触れることができました。洗濯したり、働いたり、お買い物したり、お喋りを楽しむ人々。私の頬にキスをしてくれたり、笑顔で追いかけてくる子どもたち。見知らぬ私達に挨拶を返してくれたり、お茶をくれようとする大人たち。こうやって接して心や体で感じると、たまらないです。ニュースではただの活字と数字でしたが、リアルとなって今目の前にいる。

もし私が彼らだったら?

そんなことを想像しながら、いちボランティアとして日々自分ができることを探しています。

貴重な経験をさせてくださった出会った人々に感謝致します。