大阪・関西万博が
先日開催された
あの太陽の塔があった万博から
55年ぶりだそうだ
まるこも
中学三年生の終わりに
おじ・おば、と三人で行った
大きな太陽の塔は
とてもインパクトがあった
そもそも…
万博を見るために
行ったわけではない
万博はついでに…だった
おじ・おばの養女になった
まるこに会わせろ…
と、
おばの母親である【キヨ】さんが
言ったらしい
おばは、大阪の枚方出身である
その家に着いて…
びっくりした😳‼️
なんと…
広い敷地にでっかい家だ
おばは、
お金持ちの一人娘やった
広いお庭を囲むように
幅広いローカを
お手伝いさんらしい人に
案内されて
部屋に入った
険しい顔をした人が居た
なんだかんだと、おばと
久しぶりだ…と長話をしていた
で…
まるこに向かって、
自己紹介をせよ…と言った
名前と歳を言った
中学を卒業したら
昼間働いて
定時制に行くと言ったら
「そんな学校行かんでよろしい〜
こっちに引っ越して
うちに住んだら
高校も大学も行かせてやる」
と言った
「その代わり、
ウチの商売を
教え込んでやるよって
養子なりなさい」
と言った
は⁉️ 💢😠と思ったが黙っていた
その後も
おばと、なんだかんだ話しながら
まるこの事を
利発な子だからモノになる…
などと話していた
商売は…
質屋を経営していた
おじは…といえば…
職業柄、植木屋さんだから
広いお庭をあちこち見ていた
呑気な事だなぁ…と
子供心に思った
一日…
泊まったが、
キヨさんは、考えなさい。
と、まることおばに言って
「だいたい、
お前が家を出て行くから
こうして
貧乏しとるんや」と
おばに、
苦虫を噛み潰したような顔で
言った
貧乏なんてしてない❗️
と言いたかった
帰ってから、三人で話した
おばも、
向こうに帰るのはいやだし、
まるこも絶対に行きたくない❗️
おじは、行ったらいい…と言う
戦後、女一人でキヨさんは、
のし上がった程の人だ
そんじょそこらの女やないやろ
大変やっただろうが
あの性格では、
誰もそばに居たくないやろ
勝気なおばでさえ、イヤで
19で家を飛び出したらしい
で…
流れ流れて…
宇和島市にやってきた。
と言うわけだ
結局、キヨさんは、
まるこが、
結婚して10年くらいして
倒れて、
おばは、月に数週間くらい
面倒を見に行っていたが
やっぱり喧嘩をするらしく
嫌になって、
キヨさんの妹さん家族に
引き取られて世話をしてもらった
かなりの財産があったので
土地、屋敷を売ったあと
おばは、お金持ちに…
だが…
キヨさんの妹さん家族へ…
キヨさんが入るお寺の
永代供養に…
キヨさんの甥のお菓子屋さんに…
あちこち世話になった人達に
気前よく配ったようだ
にわかに出来た親戚が
嬉しかったみたいだった
まること、相方が
税金の支払いが、
次の年にドサっと
来るから
それを払ってから
親戚の人達に配ったら?
と言ったら、
キッ‼️っとした顔で睨み
「あんたらには、
関係ないんやよってに
いらん事言わんといてや」
と言った😱
それを聞いて、
相方が、
「俺は、
ばあちゃんの金が欲しくて
言いよるんやないけんな❗️
親戚の人達にあげるんやったら
好きにしなはったらええで
俺らは、なんちゃ言わんけんな」
とおばに言った
そして、
まるこに…
「俺らは、
身内と思っとらんのかねぇ…
特にまるは養女やけど娘やのに…
もう
好きにさせたらええで。
俺も、
ばあちゃんの後の面倒や、
墓守りとかは
ちゃんと見るけど
もう、余計な事は一切言わん。
まるも、もういらん事言うなや」
と言った
案の定…
次の年に、
どっさり税金支払いがきて
まるこに、言ってきたが
まるこは、黙っとった
おばは、
後腹がせいたようだったが
知らんがな…
でも…
ありがたい事に、
まるこ達が、今の家を建てる時
おばも一緒に住むように
二世帯にするから…と言うと
気前よく
お金を出してくれた
何にも言わなかったのに…
ありがたかった
人の人生って
なんだか…
いろいろあるんやなぁ…
と思った
おばが、亡くなってから
遺品整理をしていたら
そのキヨさんのいろいろな形見が
箱にあった

