暑かった夏もすんで、もう秋の気配やな・・・

部活の終わった三年生の学生さんは、受験のラストスパートに突入。
店に来る高校生の学生さんと話していたら、歌が好きで、歌手になりたい!
という子がいて、北海道であったキャラバンコンテストに行ったら合格して、
ある事務所の人が、ボイストレーニングをしておいたら・・と言ったそうだ。。
その子は剣道部の子で、これからは、剣道をやめたら?
と言われたそうだ。
剣道では大きな声を瞬間的に出すからあまり良くないと言われたと言うてたよ・・・

で、「どうするの?」て聞いたら、「俺、歌の方にいってみたい。。」ということ。。

マルコ 「家の人はなんて言いよるん?」
学生  「父ちゃんは、専門学校とかに行ってからでも遅くないけん
      今はやめやと言う。母ちゃんは行ってみたら?と言う・・」

青春やな・・・意見を聞かれてもマルコは何とも言いようがないんやけど。。。

マルコ 「笑わんとってよ。!私ね、女優さんになりたくて東京にいったんよ。
      私は親がいなくて働きながら、定時制に行きよったんやけどな、
      退学届け出していったんよ!」
学生  「うそ!なんかすごいなぁ。。」
マルコ 「続き聞きたい?」
学生  「うん!。」

      では、マルコ伝説のはじまり。やで
マルコは、貰うお給料は当時1万円やった。
貰ったら、まず、おばちゃんに、半分渡して、残り半分を授業料とお小遣いに
していたんよ。お小遣いを少しずつ溜めて東京行きに備えていたんよ
東宝俳優養成所というところに合格して・・いざ出発!!
ということに。

でもな・・・おじちゃん、おばちゃんに内緒やったけん、家出のつもりやった。。。
なんでか。。。
養女になってから、おばちゃんが
「年とったらあんたに面倒みてもらわないけんな。」って、しょっちゅう言い出したんよ。
15、6のマルコにはそれが、重荷でたまらなんだ。。。。。。
イヤやないけど、自分の人生はなんやろうか?・・・と苦しかったんよ。

で、家出の決行日、朝は置手紙を用意していたら・・・
職場の先生が朝早く玄関にやってきた。。!
職場は中学校に勤めていて、ちゃんと辞める手続きして、前の日に、
(東京でがんばんさい!げんきでな!)と励まされ、可愛がってくれてた先生方に
お餞別として、本皮のステキなバッグをいただきました。。。
自分の行ってた学校やけん、部活の顧問やった先生は、
(お前大丈夫かぁ?騙されんようにせぇよ!東京に着いたら、
キョロキョロしたらいけんぞ!。変な奴が寄ってきたらいけんけん。
危ない思うたらすぐに警察にいけよ!。) て言うんよ・・・
どんだけ田舎者なん・・マルコ・・・

そのバッグを忘れて帰ってきてしもて!
それを朝届けにきてくれたんよ!!

あぁぁぁぁぁ・・ま・ず・い・・・・(‐ ‐;)

先生  「ごめんください~おはようございます~」
おばちゃん「は~い」
先生  「あっ、この度はマルコさんが東京へ行かれるそうで。
      昨日これを忘れてましたから、今日行くと言ってたので
      急いで持ってきました。」
おばちゃん「はっ???な・なんやろ・・・??」

   マルコ大ピ~ンチ!!
さぁどうなる・・マルコ・・・・

     つづく・・・・・