奇跡とか魔法とか?
何か嘘臭いと思うだろう。

 この話をどう捉えるかは、今後本物の灸師を目指される方には大切だと思う。
私の鍼灸学校での同級生は、全員私の背中でお灸の練習をした。
それも二年半程、多い人は三十回以上、少ない人も十回以上、
私の背中で透熱灸の練習をした。

 何故、当時から背中の痛みと不安感と呼吸の不安定さを持つていました。
幾度も整形外科に通いました。結果は「胸椎の三番目の圧迫骨折ですね」で終わりました。
大した治療は無い、痛みや諸症状の回復は全く望めない状態。
「他に方法が無かった」のでお灸(やいと)をしたのでした。

 日々が辛いのです。
でも不思議にお灸をすると、呼吸も楽になります。

肩のこりも取れて、動悸も無くなります。


しかし、三日程休むと又戻ります。

 とうとう最終学年末には、担当教授と二人で並んでお灸を受けていました。
「お灸は痛く無いかい」「いや気持ち良いですよ」
教授「お灸がこんなに気持ち良い治療だと、生徒に教えて頂くとは」

 その後、九州にて開業しました。
おそらく、開業当初からお灸治療を勧める、鍼灸師は日本では稀でしょう。
数ヶ月経った頃、余りにも多くの患者さんに追われて、又同じ症状が発生しました。

近所の外科や内科にかかっても、何も解りません、治りません。


その上、心臓動悸や不安症が重なります。治療室を離れると治ります。
でも、数百メートルも動くと動悸の為に歩行不能になる。

心電図を撮りに行くも、何も異常初見無し。

自分的には「自律神経の異常か?」と



 「仕方無く」他に方法が無いのでお灸を従業員にさせました。

二年程続けて、調子が良くなったので休止しました。



 そして五十年目七十歳になったある日、やはり胸が苦しいので近所の病院から県立病院に

心電図には異常が無い、血管造影ct検査でも、原因が不明、数回の発作が起きたので

県立病院に入院、カテーテル検査と治療の結果、翌る日には退院でした。

奇跡です。環状動脈の循環不全でした。宮崎県県立病院万歳です。


 病名は不安定狭心症、中々見つけ難い心臓疾患でした。

良いのか、悪いのか?、今日では素晴らしい機器や技術が発展しております。


 五十年前は、まだ何も無い時代、その中古い医学で今日まで生きて来ました。

人に灸を据え、自にも気持ち良い灸を据えて生き抜きました。


 最終結果はカテーテル治療の勝利です。


     でもそれまで支えてくれた、お灸治療にも感謝しています。

  治療穴名 四華患門の灸