大病院への転院当日、あれよあれよと緊急帝王切開をすることになり、これから切られる腹をくくりました。
麻酔が効いた下半身は、すっかり自分のものではないようで、ものすごく不思議な感覚に。
手術中は気を紛らわせるために、側にいる看護師さんたちと他愛ない話をしていましたが「産まれますよ!」の声と同時に、会話はピタリと止みました。
ついさっきまでさくらももこのエッセイの話でケラケラ笑っていた私は、娘を見た瞬間、一変して大号泣。今振り返ると、もっと出産に集中すれば良かったなと思います。