脳出血の手術から2日後、突然発症した「失語症」は
完治も、また突然でした。

理由は説明できませんが、目覚めた瞬間
「あ!治った!」と、明確に分かったのです。

落ち着いてきた頃、夫は
「自分の名前も言えない姿を見て、生涯、この病気と付き合っていくことを覚悟した」と言い、
仲良くなった療法士さんは
「いや~、正直ダメかと思いましたよ~。本当に治って良かったです」と
笑いながら、話してくれました。

今でも、後遺症の「てんかん」で、大発作が起こったときは
予兆から発作が落ち着くまで、30分ほど言語が不自由になります。
(話し言葉が理解できなかったり、自分が喋れなくなったり)

それを含めると、完治したとは言い切れないかもしれませんが、
この時は、言いたいことが言えない、あのモヤモヤした気持ちから解放されて
それはもう、諸手を挙げて喜びました。