今年もレンゲショウマを見に御岳山を訪れました。

 

当日はあいにくの曇り空のお天気。

でも、実はこんなお天気の日こそ期待できます。

ケーブルカーで山頂へ到着すると、案の定、辺りは薄っすらとした霧に包まれていました。

光の中から生まれてきたようなレンゲショウマの姿。

 

 霧の中では陽の光が拡散されて逆光で撮っても強いコントラストにならず、柔らかな雰囲気で撮ることができます。

 訪れていた人たちの中には、霧が晴れるといいのにねぇとおっしゃる方もいっらしゃいました。確かに鑑賞するにははっきりと見えた方が良いと思います。ですが、写真を撮るにはこの上ないベストな状況だったりします(^-^)

 

 このレンゲショウマ、宿根草で地上の草は枯れても根っこは生き続けています。

長く生きているレンゲショウマは50年にも及ぶとか。。

 むむ、実は自分と同世代かも知れないということですね。

 然しながら、決定的に違うのはレンゲショウマは毎年、若々しく花を咲かせ、そしていつも美しいということです。

こっちは確実に迷うことなくオジサンからおじいちゃんに進化し続けているのとは本当に対照的で羨ましいです(^-^;

 レンゲショウマが森の妖精と言われる所以は実はそこなのかも、、?

 

 まぁつまらない話はさておき、今回はたくさん写真も撮りましたし、しばらくおしゃべりなしで写真をご紹介しようと思います(^-^)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 このレンゲショウマ咲く御岳山の富士峰園地では、この時期、写真展が毎年開催されています。

前野勝美さんというレンゲショウマを撮り続けている写真家の方が撮影したものなのですが、私も、訪れる度に見に行っています。

 前野勝美さんはYouTubeでも作品を発表されていて、昨年、そのYouTubeでの作品を拝見し、写真の素晴らしさもさることながら、その話し方から伝わる御岳山のレンゲショウマ、そして森を大切にする気持ちが伝わってきて、今年も写真展を楽しみにしていきました。

 そして、今年は偶然ですが、初めてご本人に会うことができました。

実は、動画では本人の写真は出ていなかったため顔は知らなかったのですが、レンゲショウマのTシャツを着て案内をされていたので、もしやと思いお声をかけて短い時間でしたがお話をさせていただきました(^-^)

 動画での話し方がとても穏やかでまるでお坊さんのような聴き心地の良い話しぶりでしたので、てっきりご年配の方かと勝手に思っていたのですが、私と同年代くらいの方でした。予想外にお若い方でしたので、(もしかして)前野勝美さん(のスタッフの方)ですか?とお聞きしたのですが、カッコ内は言わずにおいて良かったです(^-^;

 短い時間でしたが、レンゲショウマが森の作る日陰で生き続けることができること、一本、木が倒れてしまうと沢山のレンゲショウマも枯れてしまうことなどの繊細な植生の話、レンゲショウマとこの森の自然を大切にしたい思いなど、楽しいお話をすることができました。

 

 今回のタイトルの「森と生きる。」もレンゲショウマは宿根草であり、その根は地表の浅いところにしか伸ばすことができないため、陽の光、乾燥に弱く、森の庇護なしにはその命を繋ぐことができない植物であることから付けたものです。

 

レンゲショウマは森のつくる陰に守られて、柔らかな光に中でのみ生きることのできる命です。

 

森と生きる。それが彼女の生き方なのです。

 

大樹に守られる小さな命。

 

今回、一番のお気に入りの写真になりました。

レンゲショウマらしさを伝える写真かなと思っています(^-^)

 

今回は、長々と書いてしまいましたが、最後まで見ていただいてありがとうございました。