「毎日いい日」なるヒント
今日の禅語は、「一滴潤乾坤」です。
読み方は、「いってき けんこんを うるおす」
「一滴の雫が全世界を潤す」の意味です。
乾坤は、天地という意味です。
一滴の雫が全世界を潤すなんてあるんでしょうかね〜
この禅語の由来は、
嘉州の白水禅師がある僧から
「なぜ達磨大師はインドから中国に来たのか」と問われます。
それに対し
「天下のどこにも達磨大師の座禅した洞窟はもう見当たらないが、一滴乾坤を潤す(一滴の雫が全世界を潤した)」
と答えたと伝えられています。
達磨大師は、禅をインドから中国へ広めたことにより禅宗の初祖。
達磨大師の徳が弟子に受け継がれ広まった。
一人ではじめたことが受け継がれ広まっていく様子を、「一滴の雫が全世界を潤す」と言われているのですね。
この掛け軸は、達磨忌・利休忌や各流派の流祖忌に掛けるに相応しいものです。
一人の行動、小さな親切、ほんの一言の声かけが、世界に影響を与えることがあると教えてくれているようです。
西洋の言葉だと、バタフライエフェクトでしょうか。
6月、紫陽花が美しい季節ですね。
ー・ー・ー