「毎日いい日」になるヒント
今日の禅語は、「歳月不待人」です。
読み方は、「さいげつ ひとを またず」
師走、年の瀬をむかえ、
普段通りに過ごしているつもりでも
どこか せわしなくなってきました。
歳月(月日)が流れは、止まることなく
過ぎていきますね。
このお軸の言葉は、そんな意味です。
聞いたこともありますよね。
この言葉は、
中国 六朝時代の東晋の詩人
陶淵明(とうえんめい)(365~427)
の漢詩です。
五言古詩なので、
「歳月不待人」の前に
他の詩が11句あります。
最後の4句
「盛年不重来
一日難再晨
及時当勉励
歳月不待人」
を読むと
「若い時は2度とないからその時こそ勉学に励むべし」
という意味になるそうですが、
12句全体を読むと
「人生は不変で、塵のようにはかなく、舞い落ちたところで親しい人を作っていくのだから、そこで歓びを得たなら、みんなで酒を囲んで大いに楽しもうではないか。その機会を逃さず充実した時を過ごしたいものだ」
このようなことを言っているそうです。
随分意味合いが変わりますね。
人生100年時代の現代にこの言葉を活かすなら
幾つになっても出会った人を大切にしながら、
遊びも学びも大いに楽しみましょう!