和装の衣替え | Ricoの気ままなブログ♪

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ウェディングドレスもカクテルドレスも和装も豊富な名古屋の衣裳店のおかみから 
気ままな独り言をブログで・・・・

儀式衣裳にも季節があります。

ですから制服の様に衣替えの時期があります。

本日は 着物(留袖)に関して
お話をさせていただきます。

 

着物はオールシーズン

同じ仕立てと思っていませんか?

きものには、大きく分けて

『袷(あわせ)の着物(留袖)』

『単衣(ひとえ)の着物(留袖)』

『夏着物(留袖)』

があります。

 

『袷の留袖』が

お店で主に扱っている着物です
 
こちらは 相良刺繍・金駒刺繍
総手刺繍の豪華な留袖です。
  

着物に仕立てるときに、

裏地類をつけるものを『袷の留袖』

と呼び ご自身で作られる時は

こちらの着物を先ず作られます。

  

5月に入り だんだん季節は夏へ

主に5月下旬から『単衣の留袖』を着ます

裏地をつけないものを『単衣の留袖』と呼びます。
 

こちらの着物は 裏地がついていないだけのものです
  

上の画像は 裏から見たところです。
比翼も単と判りますね
外観は全く『袷の留袖』と違いはありません
 
この留袖も 手書きの品格高い着物です。

もちろん帯びも『袷の留袖』と同じです

最近 夏の式の方は
この単をお勧めさせて頂いています。

袷に比べると裏地がない分軽く涼しくなります。

 

7月に入り 盛夏へと移ると

『夏の留袖』が

ここで初めて 生地の違いが出てきます
 

夏着物は、仕立て方は単衣の着物と同じですが、

絽(ろ)・紗(しゃ)・麻といった

透け感のある素材で作られた着物です

留袖は 絽の生地の着物になります

絽は捩(もじ)り織りに平織りを組み合わせた

透け感のある生地です
  
裏から見ると
 

もちろん帯も 帯揚げも絽や紗になります
 

最近 絽の着物ですと

写真映りがはっきりしない…

とか

花嫁さんが袷なので…

の理由で単を着る方が増えてきました。

 

9月に入ると

『絽の留袖』が終わり

再び『単衣の留袖』へ

但し15日・20日頃からは

又『袷の留袖』へと変わります

10月に入ると『袷の留袖』となります。


季節に合った着物を着るのは

非常にお洒落だと思います。

お母様・お仲人様は別格として

参列のご親戚・友人の方は

季節に合った着物をお勧めします。

絽の留袖・絽の訪問着・絽の振袖

すべてご用意があります。

これらの場合 5・6・7月など

時季によって帯や小物を

夏・袷色々組み合わせ

季節を先取りして お洒落に着こなすことができます。

もし ご不明な点等ございましたら

是非 当日衣裳の担当スタッフまで

ご相談ください。

衣裳担当の方が色々ご説明してくださると思います。

 

 

 

又お話をさせていただきますが

新婦様の打掛もちゃんと夏用があります。